絵本 Feed

2011年2月27日 (日)

パパズ絵本ライヴ(その75)コーア(株)次世代育成研修会

■昨日の土曜の午後は、久々の「伊那のパパズ」だった。

土曜日の外来が長引くと、午後3時からの開演に間に合わないので、この日は申し訳ないけれど午後1時半前で診療をお終いにさせていただく。最後の患者さんを診終わって昼飯をかき込み、それから今日読む絵本を選ぶ。子供たちの年齢層がイメージできないので、結局、あかちゃん絵本から年中組くらいの絵本を7冊セレクト。


この日の会場は、箕輪町の工場団地内にある、株式会社 KOA(コーア)
上伊那では、あの「かんてんぱぱ」の伊那食品とならぶ優良企業だ。
コーアでは、次世代育成事業として、父親の子育てを積極的にサポートしており、その一環として今回われわれが呼ばれたというワケだ。


■この日われわれパパズメンバーは、午後2時半までに現地集合ということになっていたのだが、コーアの広大な敷地の中の、いったいどの建物の中で行われるのか全く理解していなかった。結局は「MU(ミュー)ウィング」という場所だったのだが、ぼくと、宮脇さんと、伊東さんの3人は行き着くことができなかった。(倉科さんのナビで何とかたどり着けたけどね(^^;;)


スウェーデン製(?)の薪ストーブが赤々と燃える会場では、20組の親子連れが待っていてくれたよ。でもなんか、よく患者さんで来てくれている子供さんやお父さんお母さんもいるなぁ。ちょっと恥ずかしいなぁ。


   <本日のメニュー>(カメラをまたも忘れてしまったので写真はなし)

  1)『はじめまして』
  2)『でんしゃはうたう』三宮麻由子(福音館書店) → 伊東
  3)『バルンくん』こもりまこと(福音館書店)   → 北原
  4)『とら猫とおしょうさん』(くもん出版)→ 坂本

  5)『かごからとびだした』

  6)『へんしんクイズ』あきやまただし(金の星社) → 宮脇
  7)『うしはどこでもモ〜』(すずき出版) → 倉科

  8)『ふうせん』
  9)『世界中のこどもたちが』篠木眞・写真(ポプラ社)

2011年1月23日 (日)

パパズ絵本ライヴ(その73)辰野町子育て支援NPO法人

■昨日の1月22日(土)、午後3時から辰野町で伊那のパパズの公演があった。
ぼくは欠席。インフルエンザ流行拡大で、この日の診療が終了したのは午後4時半過ぎだった。


<本日のメニュー>

・『でんしゃはうたう』三宮麻由子・文(福音館書店)→ 伊東
・『かえるをのんだととさん』日野十成ぶん斎藤隆夫え(福音館書店)→ 坂本

・『おーいかばくん』中川いつこ・文、あべ弘士・絵(ひさかたチャイルド)全員

『ながいいぬのかいかた』矢玉四郎(ポプラ社) → 宮脇
『おにがきた』はたよしこ(偕成社)→ 倉科

・『ふうせん』中川ひろたか(アリス館)
・『いっぽんばしにほんばし』中川ひろたか(アリス館)
・『世界中のこどもたちが』新沢としひこ・文、篠木眞・写真(ポプラ社)

■夕方6時からは、パパズのファミリーがみな伊東パパ邸に集合して「パパズ新年会」。ママも子供たちも全員集まっての宴会は数年ぶりのことだ。子供たちがみな、どんどん大きくなっていることにビックリ。倉科さんとこと宮脇さんとこの一番上の子はもう高校1年生。伊東パパんとこの女の子「琴ちゃん」は、初めて会った時にはまだ0歳児だったのに、この春からはもう小学2年生だ。

結成して7年になろうとしているだもの、その間に子供らも成長するワケだ。しみじみ。
「みしま」の仕出しがほんと、美味しかったよ。


楽しい時間と場所を、ありがとうございました、伊東パパ。

2011年1月21日 (金)

小鳩園で絵本を読んできた

■水曜日の午後は、園医をしている「小鳩園」(心身障碍児・軽度発達障碍児の母子通所施設)へ行って、年2回の親御さんのための「おはなし会」をしてきた。

発達障碍児だから、その話が聴きたいかというと、ぜんぜんそうじゃない。だって、その分野においては僕以上にずっとずっと、患児のご両親が詳しいのだから。お母さん方が知りたいのは、そうじゃなくって、もっと一般的な「子供のカゼ」の話だったりするのだ。だから、事前にお母さん方から質問事項を募っておいた。


(その1)病気を予防する具体的な方法を教えて下さい。


(答) まずは「手洗い」です。そうして、それが何よりも大切なのです。





YouTube: あわあわ手あらいのうた ビデオコンテスト

「これ」をご覧下さい!■



YouTube: 花王 ビオレu あわあわ手洗い教室 えほん


■おはなし終了後に、子供たちを集めて絵本を読んだ。


1)『かんかんかん』のむらさやか(福音館書店)
2)『だっだぁー』ナームラミチヨ(主婦の友社)
3)『たちねぶたくん』中川ひろたか(角川書店)
4)『おひさま あはは』前川かずお(こぐま社)

子供たちにはとっても受けて、うれしかったな。

2010年12月22日 (水)

伊那のパパズ絵本ライヴ(その72)さくらさーくる

12月12日(日)伊那市「ぶぁんて・あん」にて。主催は「さくらさーくる」。
2階のバレエ・スタジオは日当たりもよく、ぽかぽかと、あったかだったなぁ。会場の雰囲気もほんわかといい感じだったよ。ただ、トナカイの着ぐるみの倉科さんには、かえって暑くて大変だったみたいだ。でも、大熱演でした!


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<この日のメニュー>

1)『はじめまして』
2)『でんしゃはうたう』三宮麻由子・作(福音館書店) → 伊東
3)『だっだぁー』ナムーラミチヨ(主婦の友社)    → 北原
4)『たちねぶたくん』『たちねぶた音頭』中川ひろたか&村上康成(角川学芸出版) → 北原

5)『おーいかばくん』中川ひろたか・曲(ひさかたチャイルド) → 歌(全員)

6)『へんしんプレゼント』あきやまただし作(金の星社) → 宮脇
7)『まめうし あいうえお』あきやまただし作(PHP) → 倉科

8)『ふうせん』(アリス館)
9)『世界じゅうのこどもたちが』


2010年11月25日 (木)

保育園、秋の内科健診と絵本読みの日々

■今日の昼休みは、竜東保育園年少組の内科健診。60人くらいいたかな。お休みの子はほとんどなく、みんな元気。よしよし。健診終了後に、遊戯室に再集合してもらって絵本を読む。

 1)『たちねぶたくん』中川ひろたか・文、村上康成・絵(角川学芸出版)
 2)『どうぶつサーカスはじまるよ』西村敏雄・作(福音館書店)
 3)『こざる10ぴきがんばる!』マイケル・グレイニエツ作(ポプラ社)
 4)『くいしんぼうのあおむしくん』槇ひろし・作、前川欣三・画(福音館書店)

竜東保育園でも、日頃から絵本の読み聞かせに力を入れているので、年少さんでも、ちゃぁんと最初から「聴く準備」ができているのには驚いた。年少組にはちょっと無理かな? って思っていた『くいしんぼうのあおむしくん』だが、思い切って読んでみた。この不思議な読後感の絵本を、みんな楽しんでくれたかな? どうかな(^^;;


■先週の木曜日の昼休みは、高遠第一保育園の内科健診。年長組では水痘が流行中で、お休みの子が目立った。健診終了後に、年長・年中・年少組みんな集めて絵本を読ませていただく。ありがたいことです。

 1)『たちねぶたくん』中川ひろたか・文、村上康成・絵(角川学芸出版)
 2)『こざる10ぴきがんばる!』マイケル・グレイニエツ作(ポプラ社)
 3)『おばけりんご』 ヤノーシュ・作(福音館書店)

時間がなかったので3冊。『おばけりんご』は、ずっと前からぜひ一度こどもたちの前で読んでみたかった絵本だ。ただ、地味な絵だし、文章は長いしで、読む勇気がなかった。今回初めて読んでみた。小さな子もみんな物語に集中して最後まで聴いてくれたよ。うれしかったな。すごいな、子供って。帰る時、保育園の玄関まで送ってくれたのは、「亀工房」前澤さん家の一番下の男の子だった。ありがとね。


■先々週の木曜日は、竜東保育園年中組+未満児さんの内科健診。終了後に読ませて頂いた絵本は、

 1)『たちねぶたくん』中川ひろたか・文、村上康成・絵(角川学芸出版)
 2)『こざる10ぴきがんばる!』マイケル・グレイニエツ作(ポプラ社)
 3)『とうだいのひまわり』にいざかかずお・作(福音館書店)


『とうだいのひまわり』も、ぼくが大好きな絵本。ひまわりだから夏に読むのが正しい絵本だが、この時期読んでも許されるよね。嵐の夜に、ひろみちゃんがひまわりを必死で守る場面と、ラストの風船を飛ばすシーンが好きだ。そしたら、子供たちも同じシーンで一番注目してくれたように思った。そーかそーか。おじさんはうれしかったぞ。

2010年11月 8日 (月)

伊那のパパズ絵本ライヴ(その70)宮田村図書館

■11月に入ると、各地で文化祭が開かれる。

昨日の日曜日は、宮田村村民会館の文化祭。館内の宮田村図書館で、午前10時半から「伊那のパパズ絵本ライヴ」。

おとうさん、おかあさん、子供たちの親子連れのお客さんが多かったな。50人くらいが集まってくれました。ありがとうございました。カメラを忘れちゃったので写真はなしです。すみません。


<本日のメニュー>

1)『はじめまして』新沢としひこ(すずき出版)
2)『でんしゃはうたう』三宮麻由子(福音館書店) → 伊東
3)『たちねぶたくん』中川ひろたか・文、村上康成・絵(角川書店) → 北原
  『たちねぶた音頭』中川ひろたか・作詞作曲振付。 → 北原(ほかみんな)

5)『かごからとびだした』(全員)

6)『へんしんマンザイ』あきやまただし・作絵(金の星社) → 宮脇
7)『ねこのおいしゃさん』(全員)

8)『さつまのおいも』中川ひろたか・文、村上康成・絵(童心社)一人ミュージカル → 倉科

9)『ふうせん』湯浅とんぼ・中川ひろたか(アリス館)
10)『世界中のこどもたちが』新沢としひこ、中川ひろたか


2010年10月18日 (月)

伊那のパパズ絵本ライヴ(その69)諏訪市図書館

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■昨日の日曜日は、6月以来の久々の「伊那のパパズ絵本ライブ」。
場所は、諏訪市図書館。昨年12月20日にやって好評だったみたいで、また呼んでいただいたのだ。ほんとありがたい。しかも、今回は図書館2階の視聴覚室に入りきれないほどの人が集まってくださった。120〜130人くらいになったんじゃないかな? お父さんの姿も10人近く確認できたぞ。うれしいねぇ。

<本日のメニュー>

1)『はじめまして』新沢としひこ(すずき出版)
2)『くだものなんだ』きうちかつ(福音館書店) → 伊東
3)『でんしゃはうたう』三宮麻由子(福音館書店) → 伊東
4)『たちねぶたくん』中川ひろたか・文、村上康成・絵(角川書店) → 北原
  『たちねぶた音頭』中川ひろたか・作詞作曲振付。 → 北原(ほかみんな)

5)『かごからとびだした』(全員)

6)『ねこガム』きむらよしお(福音館書店) → 坂本
7)『どうぶつサーカスはじまるよ』西村繁雄・作絵(福音館書店) → 坂本

8)『へんしんマンザイ』あきやまただし・作絵(金の星社) → 宮脇
9)『さつまのおいも』中川ひろたか・文、村上康成・絵(童心社)ミュージカル・バージョン → 倉科

10)『ふうせん』湯浅とんぼ・中川ひろたか(アリス館)
11)『世界中のこどもたちが』新沢としひこ、中川ひろたか


◆「伊那のパパズ 今後の予定」◆

・11月7日(日)午前10時半〜 宮田村図書館
・12月5日(日)午前10時〜  伊那市美篶公民館(きらめき館)
・12月12日(日)午前10時半〜 伊那市「ぶぁんて・あん」さくらサークル
・ 2月11日(金)  山梨県甲府市「山梨英和幼稚園」
・ 2月26日(土)午後 箕輪町「箕輪興亜(株)」

 

2010年9月 2日 (木)

外来小児科学会で、福岡に行ってきた(その2)

■20回を迎えた外来小児科学会は、小児科開業医を中心にした学会で、その特色は、医師だけでなく、看護師、事務スタッフ、検査技師、薬剤師、さらには経理担当の院長夫人も参加する学会であることと、学会の中心をワークショップに置いていることにある。今回も、土曜日の午前午後、日曜日の午後と合わせて60以上のワークショップが開かれた。


ぼくが担当したWSは、土曜日の午前9時〜11時45分の時間帯で開かれた「あなたも絵本の読み聞かせに挑戦してみよう!」だ。事前登録の参加者はぼくを含めて21人(医師10人、看護師・受付事務・院長夫人が11人)北は北海道から南は九州、沖縄まで日本各地から参加して下さった。ほんと、ありがとうございました。


当初は、参加者同士で絵本の読み合いをして、経験者が初心者にアドバイスする形式を考えたのだが、大人だけを相手に絵本の読み聞かせをするのは正直かなりシンドイ。反応は悪いし、決して笑ってはくれない。だから、初心者はきっと萎縮してしまって、もう二度と読み聞かせなんかしたくない! そう思ってしまうかもしれない。それはではマズイ。


■ぼくが、自分の子以外の子供たちの前で初めて絵本を読んだのは、忘れもしない平成14年11月のことだった。園医をしている高遠第一保育園で、秋の内科健診が終わったあとに、園長先生に無理矢理お願いして年中組で絵本を読ませてもらったのだ。『さつまのおいも』中川ひろたか・文、村上康成・絵(童心社)と『でんしゃののって』とよたかずひこ(アリス館)の2冊。


もう、大受けだったな。読み終わるなり直ちに「もっかい読んで!」の大合唱となった。「じゃぁ、今日はこれでおしまい。また今度ね」そう言って帰ろうとすると、子供たちがワーっと集まってきて、握手やハイタッチの嵐。そのまま保育園の玄関まで移動。「ゴンズイ玉」ってご存じですか? まさに「あの」感じです。「せんせい! おもしろかったよ」「またきてね!」まるで、アイドル・スターにでもなったみたいな人気だった。うれしかったなぁ。夢のようだった。

あの時の成功体験が、いまのぼくを作っていると言ってもいい。


だから、ぼくらのWSでは是非とも保育園に行って子供たちの前で実際に絵本を読む体験が必要だ、そう思ったのです。そこで、学会会場の福岡国際会議場の近くにある保育園を、まずはネットで検索してみた。そしたら「みなと保育園」があった。幸いHPもあったので、今年の4月30日にメールしてみたのだ。これこれこういう訳でWSを行うのだが、みなと保育園の子供たちの前で絵本の読み聞かせ実践をさせていただけないか、と。そしたら、ラッキーにも園長先生から受け入れOKの返事がきたのだ。有り難かったなぁ。


みなと保育園は、定員60名の福岡市では一番小さな保育園だ。しかも、8月最後の週末だったので、8月28日(土)に登園してきた子供たちは少なかった。全部で25人(1歳児が8人、2〜3歳児が6人、4〜5歳児が10人)くらいだったかな。


■当日は、まずは学会WS会場に集まっていただき、3グループに分かれて(0〜1歳児、2〜3歳児、4〜5歳児)保育園で実際にどう読み聞かせするのか、各グループリーダーを中心に話し合ってもらい、午前9時50分に会場を出て、みんなで歩いてぞろぞろと「みなと保育園」へ移動。午前10時過ぎ〜10:40 まで、各グループごとに分かれて別々に絵本の読み聞かせを実践。


10:40〜11:00 には、年長組の部屋にみんなで集まって、住谷先生が『やさいのおなか』(福音館書店)を、ぼくが『どうぶつサーカスはじまるよ』西村敏雄(福音館書店)を読んで、沖縄県沖縄市で長年読み聞かせ活動を続けてきた石原さんが、縦1メートル、横7メール近くある『おおきなかぶ』の絵本絵巻を実演した。


ぼくは事前のコーディネートと当日の記録係が担当だったのだが、今回もつくづく感じたことは、絵本というものは大人になっても読んでもらうとほんと楽しい。特に子供たちといっしょにいると、彼らの反応に触発されて、知らずと自分も子供時代に戻ってしまったかのように楽しくなるのだ。


保育園をあとに、学会場に戻って各グループごとに反省会とまとめの作業。はたして、参加者のみなさんはどのような感触を得たのだろうか? 楽しんでもらえたらうれしいな。

2010年7月31日 (土)

小鳩園で絵本を読む。それから、板橋文夫のこと

■今週の水曜の午後は、園医をしている「小鳩園」に出向く日だった。小鳩園は、発達障害児や重度心身障害児が母親とともに通う伊那市の母子通所施設だ。ぼくは夏と冬の2回行って、お母さん方に話をしてくる。 この日は、手足口病などの「夏かぜ」の話と、Hibワクチン、7価肺炎球菌ワクチン(プレベナー)の話をした。そのあと、子供たちと園の先生方もいっしょになっての「絵本タイム」。ぼくが読んだ絵本は、  1)『どうぶつサーカスはじまるよ』西村敏雄・作(福音館書店)  2)『ぐやんよやん』長谷川摂子・ぶん、ながさわまさこ・え(福音館書店)  3)『まるまるまるのほん』エルヴェ・テュレ作、谷川俊太郎・訳(ポプラ社) 『ぐやんよやん』を読み始めたら、すっごく反応のいい子が一人いて、ぼくがページをめくって「じんじ じんじ ずー」とか言うたびにキャッキャ言って喜んでくれた。それ見て、その子のお母さんと先生方がちょっと驚いたような反応を示した。しめしめ、やったね! 『まるまるまるのほん』は、子供たちに絵本をクリックさせたりタッチさせると「ぼくも私も!」と、みんな寄ってきて収集がつかなくなる。それがこの絵本の唯一の欠点だな。でも、幼い子も年長児も、障害のある子も関係なく、子供たちを夢中にさせる魅力がこの絵本には確かにある。 ■ナマの色川武大さんを一度だけ目撃したことがある。あれは何時だったか? 1978年〜1982年ころか。 場所は新宿ピットイン。板橋文夫トリオが出演した夜だった。周りの人は誰も特別視することなく、色川氏は一般客とごく自然に混ざって板橋文夫のピアノを聴いていたな。 板橋文夫と言えば、今年の2月に、東京FMのホールでクラシック・ピアノのソロコンサートを催したのだけれど、その日に演奏された「渡良瀬」の映像がネットにアップされている。これだ。 これは凄いな。数ある「渡良瀬」ソロ・ヴァージョンの中でも屈指の演奏なのではないか。 久々に板橋さんらしい演奏が見れてほんとうれしい。

2010年6月27日 (日)

先週後半の出来事と、絵本『ぼくのいえにけがはえて』

■6月23日(水)午後、伊那東小学校1年生の内科健診。男子も女子もみな静かにちゃんと待っていて、自分の番でははっきりと大きな声で名前をが言えた。まだ入学して2ヵ月半なのに大したものだ。担任の先生の力量によるのだろうなぁ。

健診は1時間半で終了し、校長先生に面会させていただき「学校寄席」が東小でできないかどうか提案させてもらう。残念ながら学校側にはそのための予算は全くないとのことだったが、ぼくが自腹を切れば可能かもしれないという感触を得た。


■6月24日(木)午後2時から竜東保育園年中組と未満児の内科健診。やはり3月までは年少さんだったのに、年中さんになると子供たちはずいぶん印象が変わってくるな。すっかり赤ちゃんぽさが抜けて、たくましく元気のいいガキンチョになっているのだ。

あまり時間はなかったのだが、子供たちが絵本を読んでもらうのを楽しみに待ってくれていたので、ありがたく読ませていただく。うれしいねぇ。


1)『しましまみつけた』平野恵理子さく(こどものとも年少版/ 2009/9月号)
2)『ぼくのいえにけがはえて』 川北亮司・文、石井聖岳・絵(くもん出版)
3)『まるまるまるのほん』谷川俊太郎・訳(ポプラ社)
4)『三びきのやぎのがらがらどん』(福音館書店)

『ぼくのいえにけがはえて』は、タイトルどおりの内容の「あっ!」と驚くナンセンス絵本。石井聖岳さんのすっとぼけた絵に何とも味わいがあり、さらに次々と予想を裏切る展開に大笑い必至。絵本の扉をめくると、いきなり見開き2ページにわたって2階の屋根から毛が生えたキモカワイイ「ぼくのいえ」の絵。

年中組の子供らも、絵を見るなり「うわぁ〜」「ひぇ〜!」「きゃー」と大騒ぎ。
これが、ページをめくる度に繰り返された。でも最後のページでは「カッコイイ!!」って声がかかったよ。

急きょ呼ばれた床屋のじいさんが現場の指揮をとるのだが、この床屋さんがいい味出しているんだよ。ひとつ仕事が済むたびに、このじいさん何処かへ携帯で電話をかけるのだが、その繰り返しが楽しい。子供たちに「ねぇ、今度はどこに電話したのかなぁ?」って訊きながら絵本を読んでみたよ。あはは、真面目な大人(特におかあさん)は「だからなんなのよ」って怒りだすかもしれないような絵本だが、ぼくも、子供たちも、お父さんたちも、こういうの大好き!

読み聞かせ終了後に、子供たちがどっと押し寄せてきて、握手やハイタッチの嵐。「せんせい、絵本おもしろかったよ! またきてね」子供らに囲まれて「ゴンズイ玉」のような状態のまま保育園の玄関まで移動。ほんとうれしいねえ。こういうの、園医冥利に尽きるって言うんだろうなぁ(^^;;


■6月25日(金)午後1時から上伊那医師会事務室で文書決裁。続いて午後2時からは伊那市役所3階会議室で本年度第1回就学指導委員会。夜は7時から駒ヶ根市中沢小学校の読み聞かせボランティアの会に呼ばれて、パパズの伊東先生と絵本の楽しみ方の話をさせていただく。気がつけば午後9時前まで長居をしてしまった。ごめんなさい。


帰宅後さすがに疲れて、この日よる9時から USTREAM で放送されていた「菊地成孔&大谷能生:ジャズドミューン」を見るのをすっかり忘れてしまった。しまったなぁ。気付いた時には既に午後11時をまわっていて、番組は終了していた。残念。


■今日は伊那中央病院の小児一次救急の当番で、よる7時から9時まで出向く。雨も降ってきたので3人診て終了。2番目に見た3歳の男の子は、5月末にもここで僕が診ている。でも、北原こどもクリニックでは診たことがない男の子。今日は嘔吐と下痢で受診。元気はいいし、活発に診察室の中を動き回ってお母さんに何度も叱られている。しかし、おとうさんが「ぐったりしてるし、飯もぜんぜん食べられないから点滴してくれ」と言った。

ぼくは一度「その必要はありません」と言って、救急入り口に設置された自動販売機で「OS-1」を買ってもらって、1分間に5〜6ccの割合で、ちょうど「おとうさんが御猪口で日本酒をちびちび飲むように」ちょっとずつ1時間かけて与えれば、点滴の必要はありません。今夜は何も食べさせないでください。子供は、栄養を取らなくても2〜3日はぜんぜん心配はいりません。適切な水分と電解質さえ取れていればね。

そう説明して、おかあさんは理解してくれたみたいだったのだが、肝心のおとうさんはてんで聞く耳を持たなかった。それでも「先生が必要ないと言うならそれでもいいが、俺は息子がてんで元気がないんで心配だったから中央病院に連れて来たんだ。だから点滴をして欲しい」そう言った。なるほど、よーく判った。親の希望には応えてあげなかればなるまい。

ぼくはソルデム1輸液 200mL、1時間点滴を看護師さんにオーダーした。

3歳の彼は、まだ点滴途中だったが、ぼくの任務はよる9時までだからと、おいとまの挨拶をして9時15分ころ救急部を後にする。よる9時半前に帰宅。今日も疲れたなぁ。

でも、ネットで検索したら、先週金曜日の夜に、ポイズン・スネーク(ハブのことですね。アントワンが Twitter でそう書いていた)がうようよしている奄美大島で行われた「アントワン・デュフォール」のライヴ映像が早くもアップされていた。そうそう、この曲です「En T'attendant」やっぱいい曲だなぁ。ありがとうございます。高遠でも演奏してくれましたよ! 


当日演奏されたライヴ映像。もっともっと見てみたいぞ! 
ぜひ続けてアップして下さい。
よろしくお願いいたします。

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