今月のこの1曲。『ぼくのお日さま』ハンバートハンバート
■ハンバートハンバートの新作CD『むかしぼくはみじめだった』を、ようやく入手した。毎日リピートして繰り返し聴いている。地味だが、じわりじわりと沁み入ってくる曲が多い。特に、ラストの「移民の歌」から最初に戻って「ぼくのお日さま」「ぶらんぶらん」「鬼が来た」と続いて行く流れがすばらしい。
キャッチーな派手さはないが、大地に根を張った、プリミティブで力強い自信に満ちた歌声とサウンド。ふたりのハーモニーも、ほんとピッタリと息が合っていて実に気持ちいい。
YouTube: ハンバート ハンバート "ぼくのお日さま" (Official Music Video)
■このCDの中で、ぼくが一番すきな曲は2曲目の『ぶらんぶらん』なのだけれど、YouTubeにはアップされていないので、その次に気に入っている『ぼくのお日さま』を挙げておきます。
どなたかもツイートしていたが、ギターのイントロが、エリック・クラプトンの『 Change the World』っぽい。ぼくもそう思った。サビのコード進行は、マキタスポーツ氏が言うところの「カノン進行」だ。
でも、この曲は歌詞が沁みる。しみじみよい。聴き込むほどにじんわり泣けてくる。
歌ならいつだって
こんなに簡単に言えるけど
世の中歌のような
夢のようなとこじゃない
こちらのブログ:週刊「歴史とロック」の著者の文章がじつに読ませる。そうかそうか。
それから、こちらの「普通の日々」の方もいいな。
なお『ポンヌフのたまご』の遊穂さんの「うふふっ♫」に萌えた。
っていうの。わかるわかる(笑)
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■ナタリー「ハンバートハンバート × 又吉直樹」の鼎談が面白い。佐藤良成さんて車谷長吉が好きだったんだ。あの「どろどろ加減」、僕も大好きなのさ。それから、山下洋輔トリオの初代マネージャーだった「あべのぼる」氏の2曲も貴重だ。たしか最近亡くなってしまったけれど、松本の丸善で「自叙伝」を見かけた。
■このCDは、診察室の奥の処置室に置いたラジカセで、小さめの音量にしてかけているのだが、吸入とか採血、それから予防接種前後の待ち時間とかで処置室に入った親子連れが聞き耳を立て、『ポンヌフのたまご』や『ホンマツテントウ虫』を NHKテレビで聴いたことがあるのか、いっしょにメロディを口ずさんでいるケースが度々ある。
先日、看護婦さんから聞いたのだが、とあるおかあさんが、こう訊いてきたんだって。
「私もハンバートハンバート大好きなんですが、このCD、先生が選んで買ってきたんですか?」
なんか、うれしくなっちゃったな。
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<ハンバートハンバートに関する過去の記事>
・『まっくらやみのにらめっこ』のこと(その2)2008/11/22
・CD『ハンバート・ワイズマン!』より「おなじ話」の話。 2012/07/07
・『ニッケル・オデオン』 2011/07/18
・今月のこの一曲「陽炎」ハンバートハンバート 2010/10/27
はじめまして こんにちは。
初めて書き込みさせていただきますす。
時々こっそりここにきています。
私もハンバートハンバートの言葉や遊穂さんの歌声、そして「しろくま通信」も大好きです。
ありがとうございます。
投稿: maki | 2014年11月19日 (水) 19:04