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2015年6月

2015年6月28日 (日)

伊那のパパズ絵本ライヴ(その115)東京都大田区南千束「大岡山幼稚園」

■これまた、ずいぶんと前の話になってしまいましたが、さる 6月7日(日)われわれ「伊那のパパズ」の5人は、朝7時に「やまめ堂」に集合し、宮脇さんの運転するホンダ・ステップワゴンに同乗させてもらって、一路「東京」へと向かったのでした。

めざすは、東急目黒線と大井町線が交差する「大岡山」の東京工業大学キャンパス近くに位置する「福音ルーテル協会:大岡山幼稚園」だ。なんと! 今回ぼくらは東京初進出なのだった。

日曜日の「中央道」上り線は案外空いていて、順調に都内に入った宮脇ステップワゴンは、高井戸インターを下りて「環八」を南下。田園調布が近づくと、高級外車のショールームばかりが目に付く。東横線を横切って、さらに南へ。途中で左折し、ナビの指示どおりに狭い一方通行の道路を何度も曲がってゆくと、あーら不思議。一度も迷うことなく、午前10時過ぎに「大岡山幼稚園」の正面に到着したのでした。すごいぞ、宮脇さん。

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■そうして、この日の会場となったのが、なんと! 教会の礼拝堂なのでした。

おいおい、神さまの前でやるのか。やっていいのか? (^^;;

やりましたよ。『うんこしりとり』。ごめんなさい。

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    <本日のメニュー>

1)『はじめまして』新沢としひこ

2)『このすしなあに』塚本やすし(ポプラ社)→伊東

3)『でんしゃはうたう』三宮麻由子(福音館書店)→伊東

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4)『ふってきました』もとしたいずみ・文、石井聖岳・絵(絵本館)→北原

5)『かごからとびだした』(アリス館)

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6)『ねぎぼうずのあさたろう』飯野和好(福音館書店)→坂本

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7)『バナナ事件』高畠那生(BL出版)→宮脇

8)『うんこしりとり』tupera tupera(白泉社)

9)『おーいかばくん』

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10)『じごくのそうべえ』田島征彦(童心社)→倉科

11)『ふうせん』(アリス館)

12)『世界じゅうのこどもたちが』(ポプラ社)

13)『大阪うまいもんのうた』長谷川義史(佼成出版社)→アンコール

終了後、再びステップワゴンに同乗し、首都高目黒線から新宿に向かって再び中央道。夕方7時まえに伊那に帰り着きました。宮脇さん、行き帰りの運転、ほんとうにありがとうございました。

ぼくは後ろの席に乗ってるだけで楽だったワケだけれど、そうは言っても、東京日帰りは正直つかれたな。ほんと。みなさまお疲れさまでした。

2015年6月21日 (日)

「高遠エフェクト」展 at the 信州高遠美術館

■なかなか時間が取れなくて、今日になってようやく行ってきました。信州高遠美術館。

5月28日〜7月12日(日)まで、次世代を担うピチピチの若手アーティスト7人が集結した「高遠エフェクト」展が開催されているのだ。田舎の公設美術館としては、かなりの実験的冒険企画だと思うのだが、実力のある若手美術家に美術館の展示スペースを「すべて」与えて、自由に跳びはねてもらおうって、いやぁ、なかなかできないよ。ほんと。すごいな。

それに、若手ならではのフットワークの軽さからか、参加アーティストが講師を務めるワークショップが6つも企画されている。

僕らが美術館を訪れた日曜日の午後にも「美術展づくりをロールプレイ! 〜自分だったらこんな美術展を作ってみたいな!」というWSが開催されていた。講師は、ムカイヤマ達也さん。見た感じ、まだ20代だよな。

第一展示室に入ると、まずは左の壁一面に、約10m近くにわたって「藤沢まゆ」さんの染色画が、左から右へと「物語」を奏でる巨大な壁画のような圧倒的な迫力と繊細な美しさで、見る者を別世界へとトリップさせてくれる。これは本当にすばらしい!

面白いのは、オブジェが「平面」ではなくて「立体的」に展示されていることだ。

つまり、染色された布の裏に型紙を貼り付け、ハサミで型を切り取って、蝶々や魚、蛾やキノコたちを「奥ゆき」があるかの如く少し前後に重ねて配置することで、作品の「3D的」楽しさが新たに加わっているのだった。

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(写真をクリックすると、もう少し大きくなります)

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藤沢まゆさんのことは、ちょうど5年前の2010年6月20日に、信州高遠美術館で個展を開いた時のことを「ここ」に書いた。

現在、「新宿ルミネ1」のエレベーター各階の扉と内装の絵として、彼女の作品を見ることができるのだそうだ。(6月いっぱいまで。8月からは、横浜ルミネのエレベータで展示されます。)

第二展示室に入るといきなり、正面ショーケース内の「オオカミの着ぐるみ」の展示で、度肝を抜かれる。さらに左手に目を向けると、上伊那郡中川村に住み、農業を営みながら地元農民と山の木々を対比した絵を書いている「北島遊」さんが描く「超ど迫力の農村画」(なんと、全ての絵のタイトルが同じ「生きる」なのだ)が目を引く。

ちょっと見、「原田泰治」風の「ほのぼの田舎絵」なのだが、ところがどっこい、裏山の森の杉の木は、ゴッホが好んで描いた南仏糸杉の「ぐるぐる渦巻」みたいになっていて、おどろおどろしい得体の知れない力を秘めた自然の驚異と、人間が根本的に持つ情念と不安と恐怖のイメージをダイレクトに醸し出しているし、絵の最前面に小さく配置された人物像だって、原田泰治と言うよりは、どう見ても「いがらしみきお」の漫画に登場する一癖も二癖もある人物のような感じだ。

そう、「いがらしみきお」だよ。「I・アイ」とか「かむろば村へ」とかね。

これは是非、本物を見るべきです。オススメです!

7月12日(日)までだから、あと3週間やってます。

2015年6月13日 (土)

今月のこの1曲。 クラムボン『Folklore』

■クラムボンのCDを集め出したのは、じつは最近のことだ。

彼らの周辺ミュージシャンは昔から好きで、おおはた雄一とか、ハナレグミとか、最近では「スーパー・バター・ドッグ」のキーボードだった、レキシとか。

で、デビュー盤からあらためて聴いてきたのだが、当初より完成された3人の完璧な音楽性に圧倒されながらも、3人の要はやはり、ミトくんですかね。彼はホント凄い。

そんなミトくんが作詞・作曲した「Folklore(フォークロア)」。

ぼくは「この曲」が特別好きだ。

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何かが変わってゆくような そんな気がした あと少しで

何ごともなく消えてゆく 6月6号 あと少しで あと少しで

気持がすぅっと軽くなる そんな気分さ あと少しで あと少しで

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季節外れの台風一過。景色のすべてが一掃される瞬間を捉えた歌だ。

 


YouTube: Folklore / クラムボン


YouTube: Clammbon - Re-Folklore

■このPVが撮影されたスタジオは、山梨県北杜市小淵沢にある「星と虹レコーディング・スタジオ」に違いない。あの「世界中のこどもたちが」も、ここで収録された。

場所は、中央道小淵沢インターを降りて右折し、鉢巻き道路へ向かって上っていって、「キースヘリング美術館」のちょうど反対側を少し入ったところに、「八ヶ岳 星と虹歯科診療所」っていう歯医者さんがあって、先生は藤森義昭先生っていうんだけど、趣味が高じてプロのミュージシャンでもあるんだ。そうか、北海道は礼文島の出身だったのか。それに、あの「ジム・オルーク」とも親交があるらしいぞ。で、1978年に歯科診療所に併設してアルム(大屋根)の家を建て、その2階を「レコーディング・スタジオ」にしてしまったのだった。

東京から車で2時間の距離で、大自然の別世界の中、ミュージシャンが泊まり込み合宿で集中してレコーディングできる穴場として、昔から「知る人ぞ知る」スタジオだったのだ。クラムボンも4作目の『id』からずっと使ってきた。

最近では、レコーディング機材も一新され、ここでのレコーディングを希望するミュージシャンはあとをたたないっていう噂だ。

ぼくは一度だけ、その藤森先生にお目に掛かったことがある。

今から20年くらい前かな。

当時ぼくは富士見高原病院小児科に勤務していて、循環器内科医長だった岩村先生がアフター・アワーのジャム・セッションでジャズピアノを弾くというので、原村で家具工房を開いていた出戸明さんの、お兄さんが富山から原村に移り住んで、弟さんの工房の隣にオープンした森の喫茶店「Song Of The Bird」に行ったのだった。

その夜、地元に住むいろんなミュージシャンが次々に登場して音楽を披露した。

「カントリー・キッチン」の次男の方も来ていて、ウッド・ベースを弾いていた。そうして、小淵沢から鉢巻き道路をはるばるやって来たのが、藤森先生だったのだ。先生はたしか、歌を唄った。クラプトンだかニール・ヤングだったか、よく憶えていないけれど、澄んだいい声で、しみじみ聞き入ってしまった。

2015年6月 7日 (日)

伊那のパパズ絵本ライヴ(その114)富士見町図書館 4月26日(日)

■もう、ずいぶんと昔のはなしになってしまったが、去る 4月26日(日)に、諏訪郡富士見町図書館へ呼ばれて行ってきた。報告するのをすっかり忘れてしまっていたんだ。

当日参加したのは、倉科・坂本・北原の3人。

まず最初に、地元の絵本読み聞かせグループの方々が「しかけ絵本」で『しあわせなら手をたたこう』

続いて、図書館司書の池田さんが、大型絵本『バムとケロのおかいもの』

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<本日のメニュー> 詳しいことは忘れてしまったので不正確ごめんなさい。

1)『はじめまして』

2)『てんとうむし ぱっ』中川ひろたか・文、奥田高文・写真(ブロンズ新社)→北原

3)『ねこガム』きむらよしお(福音館書店)→坂本

4)『おめんです』いしかわこうじ(偕成社)→坂本

5)『かごからとびだした』(アリス館)

6)『うんこしりとり』tupera tupera(白泉社)

7)『うどんやの たぁちゃん』鍋田敬子(福音館書店)→倉科

8)『世界中のこどもたちが』(ポプラ社)

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■終了後、白州シャトレーゼ工場に樽だしワインを買いに行こうということになって、そしたら、国道20号からシャトレーゼに入る手前に「じんぐう」っていうドライブインがあって、地元の人たちの間では「とんかつ茶漬け」が美味しいと、もっぱらの評判だと坂本さんに教えてもらって行ってきましたよ。「じんぐう」。

でも、メニューに載ってない!

で、店のおばちゃんに恐る恐る倉科さんが訊いてみたら、あるって。1080円。

「とんかつ茶漬け」って……。

なかなかイメージできないよね。駒ヶ根のソースかつ丼が「びちゃびちゃ」の床上浸水になってる画像しか想像できなかったのだが、それじゃぁ食欲湧かないよなぁ。だいたい、とんかつソースとお茶が混ざったら、絶対マズいに違いないもの。

■不安に苛まれながらも、怖いもの見たさで待つこと15分。

おばちゃんが運んできたのが、これだ。

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そうか、とんかつは事前に「お茶漬け」にはなってなかったのだな。

カツは別盛り。でも、湯通しした千切りキャベツに、醤油ベースの甘辛タレと海苔が乗っかっている。

なるほど! ソースじゃないんだ。最初から「和風」仕込みだったんだね。ただし、とんかつ自体には味付けはされてなくて、普通のサクサクしたとんかつ。

ごはんに、梅干し・三ツ葉・昆布をトッピングしてから急須のお茶をかけ、そこにカツを乗っけていただく。これが、ビックリするくらい何の違和感もなく美味しく食べられるから不思議だ。カツの肉も厚くて実に旨い。ごはんの量が多くて食べきれないかと思ったが、お茶漬けにするとサラサラとお腹に入っていって、気がつけば、しっかり完食していましたよ。

 

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