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2015年6月13日 (土)

今月のこの1曲。 クラムボン『Folklore』

■クラムボンのCDを集め出したのは、じつは最近のことだ。

彼らの周辺ミュージシャンは昔から好きで、おおはた雄一とか、ハナレグミとか、最近では「スーパー・バター・ドッグ」のキーボードだった、レキシとか。

で、デビュー盤からあらためて聴いてきたのだが、当初より完成された3人の完璧な音楽性に圧倒されながらも、3人の要はやはり、ミトくんですかね。彼はホント凄い。

そんなミトくんが作詞・作曲した「Folklore(フォークロア)」。

ぼくは「この曲」が特別好きだ。

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何かが変わってゆくような そんな気がした あと少しで

何ごともなく消えてゆく 6月6号 あと少しで あと少しで

気持がすぅっと軽くなる そんな気分さ あと少しで あと少しで

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季節外れの台風一過。景色のすべてが一掃される瞬間を捉えた歌だ。

 


YouTube: Folklore / クラムボン


YouTube: Clammbon - Re-Folklore

■このPVが撮影されたスタジオは、山梨県北杜市小淵沢にある「星と虹レコーディング・スタジオ」に違いない。あの「世界中のこどもたちが」も、ここで収録された。

場所は、中央道小淵沢インターを降りて右折し、鉢巻き道路へ向かって上っていって、「キースヘリング美術館」のちょうど反対側を少し入ったところに、「八ヶ岳 星と虹歯科診療所」っていう歯医者さんがあって、先生は藤森義昭先生っていうんだけど、趣味が高じてプロのミュージシャンでもあるんだ。そうか、北海道は礼文島の出身だったのか。それに、あの「ジム・オルーク」とも親交があるらしいぞ。で、1978年に歯科診療所に併設してアルム(大屋根)の家を建て、その2階を「レコーディング・スタジオ」にしてしまったのだった。

東京から車で2時間の距離で、大自然の別世界の中、ミュージシャンが泊まり込み合宿で集中してレコーディングできる穴場として、昔から「知る人ぞ知る」スタジオだったのだ。クラムボンも4作目の『id』からずっと使ってきた。

最近では、レコーディング機材も一新され、ここでのレコーディングを希望するミュージシャンはあとをたたないっていう噂だ。

ぼくは一度だけ、その藤森先生にお目に掛かったことがある。

今から20年くらい前かな。

当時ぼくは富士見高原病院小児科に勤務していて、循環器内科医長だった岩村先生がアフター・アワーのジャム・セッションでジャズピアノを弾くというので、原村で家具工房を開いていた出戸明さんの、お兄さんが富山から原村に移り住んで、弟さんの工房の隣にオープンした森の喫茶店「Song Of The Bird」に行ったのだった。

その夜、地元に住むいろんなミュージシャンが次々に登場して音楽を披露した。

「カントリー・キッチン」の次男の方も来ていて、ウッド・ベースを弾いていた。そうして、小淵沢から鉢巻き道路をはるばるやって来たのが、藤森先生だったのだ。先生はたしか、歌を唄った。クラプトンだかニール・ヤングだったか、よく憶えていないけれど、澄んだいい声で、しみじみ聞き入ってしまった。

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