■つくづく思うのだが、サブカルにしても伝統芸能にしても
あらゆる「文化的活動」をライヴでリアルタイムに体験するためには
東京に住んで暮らすしかないのだなぁ。
例えば芝居。小劇場から歌舞伎、オペラまで、伊那に居ては
観たいときには観られない。
もちろん、伊那市民劇場はあるし、伊那文化会館にオペラが
来ることだってある。岡谷カノラホールや塩尻レザンホール、
松本市民会館まで範囲を広げれば、けっこう芝居は見れるか。
でも、落語はダメだな。
聴きたい落語家さんの独演会とか、寄席にぶらりと入ったりとか、
やっぱり落語は都会の文化なんだね。
映画だってそうだ。評判でも単館上映のマイナーな映画は
田舎の映画館では絶対にかからない。だから、伊那にも「伊那シネマクラブ」
があって、一生懸命フォローしてくれてはいるが、
結局は DVD になるのを待って TSUTAYA で借りてくるしかない。
ましてや、クラブなんて一度も行ったことない田舎者だ。
だから、ネット生中継の「dommune」にはぶったまげた。
イヤだね、いなかもんは。
日曜日から木曜日まで毎晩 21:00〜24:00 渋谷のクラブから生中継されている。
今更だが、DJって、カッコイイね。
ジャズとか、こういうふうに使ってるんだ。
選曲の妙、曲をチェンジするタイミング。
川の流れのように、全体で大きな1曲になっているんだね。
なるほどなあ。
でも、この生中継を見てて面白いと思ったのは、右画面で
次々と リアルタイムで Twitter が呟かれることだ。
これって「ニコニコ動画」のコメントよりも楽しい。
だって、いま日本中で 5000人近くの人が同じ生中継を見て聴いていて、
からだ揺すっているかと思うと、楽しいじゃん。
クラブ疑似体験。
■ほんとに、ありがたい時代になったもので、
田舎に居ながらネットで落語も聴けます。
リアルタイムはまだ無理だけれど。
「ニコニコ動画」が一番充実しているかな。著作権無視の違法アップが多いのだが。
オススメは、
落語協会が流している「インターネット落語会」だ。
以前は、Mac では見れなかったのだが、YouTube に移行したので
だれでも見られます。
今月のナビゲーターは、なんと、我が家の家族全員で贔屓にしている
三遊亭金翔さん。
林家たい平さんも、柳家喬太郎さんも、若いねぇ。
髪の毛黒いし、顔細いし。
これは貴重な映像だ。
見てね!
■ Twitter の何が面白いのか?
基本は、楽だからかな。
だって、このプラットホームだけ見てれば、
ネット上の主な話題は、即拾えるから。
しかも、リアルタイムで。
それに、以前からブログをチェックしてきた人が
Twitter を始めたから、即フォローしたのだが、
面白いことに、みなさんブログの感じとまたちょっと
雰囲気が違っているんだな。
「さとなお」さんとか、浜松「弁いち」の親方とか、片岡先生とか。
NiftyServe 時代(FADV) の頃お世話になった
ダークピット(未読王)さんや、スマイリー(獺亭)さんとか、
ドラゴンズ・ファンで名古屋在住の大矢さんとか。
作家の角田光代さんが、ぼくとほほ同時期に Twitter を始めたのも
うれしかったな。
■雰囲気として感じるのだが、
Twitter にハマる人はみな中年だ。しかも自営業。案外、その事って
重要なのかもしれない。
ぼくが初めて電話回線から NiftyServe に繋いだのは、たしか……
1994年秋のこと。パソコン通信初体験だった。
右も左も判らない初心者の発言に対して、
優しいレスを付けてくれたのが、スマイリーさんだった。
うれしかった。感謝した。
訳もわからず、チャットに入ったら、
突然! ダークピットさんが話しかけてきて
あわてて、オフしたことを今でも忘れない。
未読王さんは、当時新人をからかうのが
趣味だったんだね。
何でこんなことを思い出したかというと、
Twitter は、パソコン通信に似た感じのメディアだからだ。
当時は ROM と呼ばれていたが、Twitter でも基本は
ROM で許される。
自分でつぶやかなくても、
いろんな方向から聞こえてくる「つぶやき」を
ただフォローしているだけで楽しい。
でも、誰が誰をフォローしているかは、
誰にでもお見通し。
そこが、Twitter の凄いところかな。
■それから、Twitter の一番怖いところは、
「リアルタイム検索」に威力だ。
グーグルさえ恐れる「リアルタイム検索」。
つまり、下手なことを「つぶやく」と、
即、RT される覚悟が必要だということ。
自分のフォロワーが少ないから、
際どいことを「つぶやい」ても許されると
誤解しがちだが、
とんでもない!
世の中、誰が細かく検索かけてるか
判らないのですよ。
リツイートが繰り返されれば、
あっという間に自分の発言が広まってしまう。
これは要注意ですね。
■あと、Twitter を見ていてしみじみ感じることは、
世の中いろんな人がいるなぁ、ということ。
朝、ぼくが診察を始める頃に「おやすみ」と
ベッドに入る「いしかわじゅん」氏がいる。
いしかわ氏は、
彼にコメントする人すべてにコメント仕返すのだ。
しかも、決して手を抜かない。すごいな。
ハッシュタグの、#nowplaying で検索すれば、
世界中のいろんな地域の人たちが「いま」聴いている
音楽がつぶやかれている。
もう、何がなんだかわからないくらい
いろんな曲。
当たり前のことだけど、人それぞれ
好みがぜんぜん違うんだなぁって、しみじみ思う。
■このブログ、字が小さくて、薄くて実に読みにくい。
書きながら本人がそう思っているのです。
でも、有料バージョンにアップしないと、フォントの大きさも色も、
カスタマイズできないようにできているのだ。
だから、いろいろ考えて、少しでも読みやすくしようと
「ほぼ日」的に、右端はフリーにして、できるだけ
圧迫感をなくすようにしました。
それから、4行以上は続けない。
そうして、必要以上に行間を空ける。
どうです? 少しは読みやすくなったでしょ。
■昨日の水曜日の午後は、例の「伊那ケーブルTV」の番組収録。
「医師会健康アドバイス」という15分番組だ。
今回で3回目の収録なので、段取りはよく判っている。
女性アナウンサーが質問して、それにぼくが答えるといった
パターンで「ノロウイルス感染症」に関して話した。
でも、これもいつものことだが、女性アナウンサーが「噛む」のだ。
ぼくの書いた質問文が読みにくいのか、
噛むんだな、これが。その度に収録し直し。
ところが、ぼくが噛んでも「先生、大丈夫ですよ!いいですいいです」
と軽く流されてしまうのだ。これって、不公平じゃないの?
今回の一番の山場は、ぼくが「ビオレU・あわあわ手洗いのうた」を
歌うシーンだった。この収録のために、ぼくはわざわざ「花王」
お客様お問い合わせ室にメールした。「地域のケーブルTV」の自主番組で
ノロウイルスの話をすることになったのですが、つきましては
「ビオレ手洗いのうた」を紹介したい。著作権があるから、
勝手にぼくが歌ったら問題あるかもしれません。
歌ってもいいですか? って。
そしたら、次の日に医院に電話がきた。花王お客様相談室の担当女性
からだった。「どうぞ、先生。歌って下さい!」電話の向こうで彼女は
そう言ってくれた。
だから、歌ってしまいましたよ。でも、最後のフレーズの歌詞を間違えてしまった。
歌詞が違うのは、やっぱまずいでしょ。
だから、ここは無理言って、取り直ししてもらいました。
放送は、2月17日の夜7時からです。
ぼくは見ないけどね。
■で、なんとか収録が終わったので、自分へのご褒美に
欲しかった『ユングのサウンドトラック』菊地成孔を買った。
ついでに、『Twitter 使いこなし術』も買ってきて読んだ。
Twitter はね、半年くらい前から気にはなっていたんだ。
ツール・ド・フランスに出場していた、別府史之が
Twitterやってて、ランス・アームストロングがレスして
くれたとか、別府史之のブログに書いてあったからね。
でも、このプラットホームは俺向きじゃないな。
iPhone みたいなモバイル持ってないし。
その時はそう判断して、あまり興味はなかった。
もしかして、これで世界が変わるのかな?って
思ったのは、大森望さんのTwitterまとめ記事を
最近フォローするようになってからだ。
で、『Twitter 使いこなし術』を読みながら、さっそく登録して
昨日から始めたというわけです。
■ところで、ぼくのフォロワーはまだ一人もいません。
始めたばかりだから無理もないか。
https://twitter.com/shirokumakita
です。よろしくお願いいたします。
■今日は天皇誕生日で休みだったが、朝8時半から夕方6時半まで(昼休み1時間あり)1歳〜就学前の6歳児への新型インフルエンザワクチンの接種をまる一日行った。当初 138人の予約が入っていたが、来院時に熱があって接種中止になった子や、突発性発疹で昨日解熱したばかりの子、一昨日から父親がインフルエンザで寝込んでいる家の兄弟とかも接種を中止したし、当日キャンセルの電話をしてきた親や、予約時間になっても来ない家とかもあって、結局全部で 122人に接種。さすがに疲れたな。
■今シーズンは、すでに季節性インフルエンザのワクチンを2回接種済みの子供が多いので、診察室に入ってくる前から大泣きして暴れる子も散見される。まさにそんな感じだった3歳の女の子に、ぼくはこう言った。「今日の注射がんばらないと、サンタさん、来てくれないよ!」そしたら、彼女はすまして言った。「サンタさん、今朝もう来たもん!」 そっかぁ、サンタさんにも都合があって、2日も早くサンタクロースが来てくれたんだね。女の子を膝に乗せた母親は苦笑いしていた。
■それからもう一つ笑ったのは、看護婦さんが母親に「(こどもの)左の腕を捲って下さい」と言うべきところを、看護婦さんも疲れてきていたのか「左手をあげて下さい」と言ったものだから、そのお母さん、不思議な顔をして「ハイ」って、自分の左手を挙げた。なんか、授業参観で自信なさげに「先生、私に当てないでね」という感じの手の挙げ方だった。これには大笑い。おかあさん、笑ってごめんね(^^;;;
■まる一日、単純作業の連続だったので、BGMがないと耐えられなかった。そこで今日流したBGMはご覧のCDたち。ぼくだけの好みで流すワケにはいかないので、看護婦さんの趣味とかも考慮に入れてるワケです。それなりに気をつかっているのですよ。でもまぁ、ぼく自身も、新しい歌を取り込まないといけないしね。それにしても、絢香って、うた上手いなぁ。それから、山下達郎のケンタッキー・フライドチキン非売品おまけCDは、7年前に「ブックオフ」で100円で購入した。ナット・キング・コールの歌声で有名な「ザ・クリスマス・ソング」を、竹内まりやが歌っているのだが、これが実に上手いんだ。達郎さんは、ジェイムス・テイラーも収録している「Have Yourself A Merry Little Christmas」を歌っている。これまたいい。
「ケンタッキー」と竹内まりやは、切っても切れない縁で結ばれていて、「このCD」には収録されてないが、「竹内まりやベストCD」には必ず入っている「すてきなホリディ」も、忘れがたい名曲だな。
以前からずっと使ってきた「Clio Net」の www サーバーが、使用限度いっぱいになってしまっていて、ずいぶんと画像ファイルを削って何とかそれでも頑張ってきたのだけれど、ウェブ管理用としていまだに使っている PowerBook G4 の調子も悪いしで、困っていたのだ。
そしたら、今はもうない「Clio Net」の事業を引き継いでくれた DCN が無料でブログを開設してくれるとのことで、遅ればせながら僕もようやくブログ・デビューと相成った次第。これからいろいろと勉強です。楽しいな(^^;;
今あるサイトから、こちらのブログに全て移行してしまうかどうかは、まだ未定です。あちらはあのまま残しておきたい。
明日は当番医。忙しくなりそうだ。もう少し遊んでみたいけれど、今日は早く寝ます。
では また。
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