『天使のハンマー』ピート・シーガー → ハンバートハンバート
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結局、買ってしまった『10年前のハンバートハンバート BOX セット』。オリジナルとはジャケットが違う。追加ライヴ音源もうれしい。それに、確かに音がいいぞ。(9月9日のツイートより)
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ハンバートハンバートのCDを初めて買ったのが『道はつづく』だった。聴いてビックリした。デジャヴ(既聴感)だったんだな、結局。で、あわててデビュー作と『11のみじかい話』を購入した。続いて『まっくらやみのにらめっこ』と聞き継ぐことに。
あれからずいぶんと経つが、ハンバートハンバートは「この3枚」が、やっぱり一番好きだ。
ただし、『まっくらやみのにらめっこ』から、ちょっと違うんだな。ハンバートハンバートが変化している。佐野遊穂さんの「声質」が変わったのだ。それは、良い意味で「進化」なんだけど、でもね、あの頃の声とは明らかに違うんだ。
何だろう。うまくは言えないけれど、繊細で危うい可憐な「砂糖菓子」みたいでいて、でも世の中に唯ひとり凜と立つ覚悟があって、真っ直ぐに空高く突き抜けてゆく、気高く清冽な「歌声」は、残念ながら失われてしまっていた。
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つまり、ぼく個人的見解では、佐野遊穂さんの声質の「ピーク」は10年前だと思うのだよ。『道はつづく』3曲目、4曲目の「1時間」と「もったいないけど」、それから8曲目「今晩はお月さん」10曲目「この街」あたりを聴くと特にね。
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それにしても『道はつづく』は、ほんと素晴らしい。先日から診療時間も1日中、繰り返しエンドレスで聴いているが、まったく飽きない。アルバムとしての統一感、完成度が尋常ではないのだ。しかも、リミックス&リマスターされ、SHM-CD として新たに出た今回の『道はつづく --- 特別篇 --- 』だが、オリジナルと聞きくらべてみると明らかに音が違う。
特に、ヴォーカルの輪郭がクッキリと浮き立って、目の前で演奏しているかのような「リアルな空気感」が感じられるのだ。
ただそうなると、ボーナストラックとして新たに追加された当時(2006年)のライヴ音源8曲がじゃまくさくなるんじゃないかという危惧があった。ところがどうだ、驚いたことに全く違和感なく続けて聴ける。音質も決して劣化していない。すごいな。しかも、この追加ライヴ音源は収録された場所がそれぞれ異なっているというのに、きっちり音質・音量が統一されている。あと、ぼくが大好きな曲「陽炎」も入ってるぞ!
何度も繰り返し聴いてみて、「メッセージ」から「天使のハンマー」へのメドレーで醸し出される、会場が一体となった高揚感が特に好きだ。まさに、最盛期の佐野遊穂さんの歌声が見事に記録されているではないか。
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Well I got a hammer,
And I got a bell,
And I got a song to sing, all over this land.
It's the hammer of Justice,
It's the bell of Freedom,
It's the song about Love between my brothers and my sisters,
All over this land.
■『天使のハンマー』について。
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