« 2013年12月 | メイン | 2014年2月 »

2014年1月

2014年1月21日 (火)

伊那のパパズ絵本ライヴ(その105)長野市医師会「こどもとメディア講演会」

■ 2014年1月18日(土)の昼過ぎ、われわれは車2台に分乗して(午前中の診療が終わらず、僕だけ遅れて出発したのだ)長野へ向かった。センター試験初日の土曜日だ。例年、たいてい雪になるのだが、幸い晴天だ。長野に入っても雪は降っていなかった。

Dscf0587

■会場となった長野市勤労者女性会館「しなのき」のホール。 う〜む。こどもが少ない。でも、長野市医師会主催「こどもとメディア講演会」食育の講演会のあとの、(第2部)だから仕方ないのだな。

Dscf0586

■<本日のメニュー>

 1)『はじめまして』新沢としひこ(ひさかたチャイルド)

 2)『このすしなあに』塚本やすし(ポプラ社) →伊東

 3)『でんしゃはうたう』三宮麻由子(福音館書店)→伊東

Dscf0583

 

 4)『いろいろバス』tupera tupera (大日本図書)→北原

 5)『かごからとびだした』(アリス館)

 6)『かえるをのんだととさん』(福音館書店)→坂本

 7)『おーいかばくん』中川ひろたか(ひさかたチャイルド)

Image2

 8)『うんこしりとり』tupera tupera(白泉社)うた →全員

 9)「鉄拳」風オリジナル『こんな「うんこしりとり」は嫌だ!』 →北原

 10)『串かつやよしこさん』長谷川義史(アリス館) →倉科

 11)『ふうせん』中川ひろたか(アリス館)

 12)『世界じゅうのこどもたちが』新沢としひこ(ポプラ社) 

長野市医師会「こどもとメディア検討委員会」委員長 原山修先生、長野市医師会長、宮澤政彦先生、それから、長野市医師会事務局のみなさま。僕らを呼んで下さって、ほんとうにありがとうございました。

2014年1月11日 (土)

ロバート・グラスパー『BLACK RADIO 2』(BLUE NOTE)

Let It Ride (Lyric Video)
YouTube: Let It Ride (Lyric Video)

今年は「ラジオ」の年だったな。『想像ラジオ』いとうせいこう(河出書房新社)『ラジオ』一色伸幸脚本(NHKドラマ)『BLACK RADIO2』ロバート・グラスパー(BLUE NOTE)。それから「1974年のサマークリスマス」林美雄&柳澤健(「小説すばる」集英社)。

■これは、昨年末に僕がツイートしたものだが、いとうせいこう『想像ラジオ』に関しては、以下で書いた。

・『想像ラジオ』いとうせいこう(河出書房新社)感想ノーカット版

『想像ラジオ』いとうせいこう(文藝 2013 春号)読了

■林美雄アナに関しては、ここに書いた。

『林美雄 空白の3分16秒』宮沢章夫(TBSラジオ)

『小説すばる 8月号』林美雄とパックインミュージックの時代

■昨年見たテレビドラマでは、『あまちゃん』を別格として最も素晴らしかったのが、一色伸幸:脚本、岸善幸:演出(テレビマンユニオン)NHK特集ドラマ『ラジオ』だった。3回見て、ラストシーンで3回とも泣いた。「某ちゃん、がんばれ!」

その話は、ずっと書こうと思っていて未だに書けずにいるのだが、いつかちゃんとした感想を書きたいと思っている。

Packt Like Sardines In A Crushd Tin Box (1 Mic 1 Take)

YouTube: Packt Like Sardines In A Crushd Tin Box (1 Mic 1 Take)


■ジャズ・ピアニスト、ロバート・グラスパーの名前は以前から聞いていた。ただ、あまりいい評判ではなかったから積極的に聴いてみようとは思わなかったのだ。ぜんぜん「ジャズ」じゃない、ヒップホップやブラック・コンテンポラリーの音楽を目指しているって聞いていたからね。その分野は、おいら苦手なんだよ。よく判らないから。

だから、上のビデオクリップを初めて YouTUbe で見た時には驚いた。「いいじゃん! この人」そう思った。なんだ、やっぱりジャズの人じゃん! てね。

で、あわてて他のビデオクリップを探してみたんだ。そしたら、いま現在の僕の心境に「ぴったしカンカン」ど真ん中の楽曲がいくつも見つかった。それがこれ。

I Stand Alone (Lyric Video)
YouTube: I Stand Alone (Lyric Video)


Robert Glasper Experiment - Calls ft. Jill Scott 
YouTube: Robert Glasper Experiment - Calls ft. Jill Scott

でね、思ったんだ。これ、ぜんぜんジャズじゃん! めちゃくちゃカッコイイぞ! ってね。

ホント、すんなり入って来たんだ、ぼくのココロに。すっごく自然にね。

■それから、こういう楽曲がいま、ニューヨークで流行っているんだ。そういう感じが、確かに実感できた。「いま・ここ」のホンモノの音。

■ぼくは基本、フェンダー・ローズの音色が好きなんだな。だから、ビル・エヴァンズの数あるレコードの中でも、一番好きなのが『From Left To Right 』 だし、『THE BILL EVANS ALBUM』も結構好き。

ロバート・グラスパーのエレピの気怠い、クールでアンニュイな響きは、ちょうど、好きで好きでたまらない映画、日活ロマンポルノ『マル秘色情めす市場』田中登監督作品の中でBGMに使われたエレピの感じに近いのだ。もろ、ぼくの好みだったワケ。(もう少し続く)

 

 

2014年1月 7日 (火)

2013年によく聴いたCDたち(その1)

Jpg

Jpg_2

2014年1月 3日 (金)

12月31日の出来事(大瀧詠一氏を偲んで)

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

さて、

【昨日から今日にかけての、ぼくのツイートのまとめ(一部改変あり)】

■ぼくが初めて大瀧詠一さんの歌を聴いたレコードは『中津川フォークジャンボリー'71』(ビクター)のB面ラストに収録されていた、はっぴいえんど「12月の雨の日」だった。加川良と吉田拓郎の「人間なんて」が聴きたくて買ったんだけどね。


だから、快晴の大晦日の午後、追悼を込めて「12月の雨の日」→「春よこい」「空とぶくじら」「恋の汽車ポッポ」→「ウララカ」「さよならアメリカ・さよならニッポン」の順番で聴こうとCDを準備していた。そしたら、高2の長男が来て「深呼吸すると右胸が痛いんだ」と言った。


僕は嫌な予感がした。実は朝から彼は右胸上背部の違和感を訴えていたのだ。「息苦しくはない」と言っていたから、その時は「大丈夫だよ」と軽く受け流した。しかし、やはりこれはマズいよな。で、慌てて聴診器を当ててみた。ちょっとだけ右肺の呼吸音が弱いような気もするが、自信がない。仕方ないのでレントゲンの電源を入れて胸部写真を撮った。


■医者というものは、自分自身と家族や身内に関しては客観的な医学的評価ができない。いつも良い方に無理矢理解釈してしまう。そういうものだ。今回もまさにそうだった。モニター画面に映った胸部写真を見ると、まぎれもなく右自然気胸だった。あっちゃぁ〜。ぼくは慌てて紹介状を書き伊那中央病院へ電話をした。


12月31日の午後4時前だったか。新しくなった伊那中央病院の救急部待合室にぼくはいた。幸い思いのほか待合室は混雑していなかった。少し待って、息子を診察してくださった畑谷先生に呼ばれた。「いま呼吸器外科の先生が来てくれますので」。

という訳で、息子は即入院となり、病棟でトロッカー・チューブを胸腔に挿入された。

伊那中央病院の呼吸器外科の先生の迅速な対応が、ほんとありがたかった。夜になって、息子は妻が届けたおせち料理と「こやぶ」の年越し蕎麦を食ったあと、NHK紅白歌合戦の「あまちゃん最終回」と「ゆく年くる年」まで病棟のベッドの上で見たらしい。


1月2日の晩、家族で泊まる予定だった温泉旅館は当然キャンセルされた。仕方ない。お正月で、しかも宿泊2日前という直前キャンセルにも関わらず「ご子息が入院されたとお聞きしましたので、キャンセル料は20%でいいです。」電話の向こうで女将はそう言ってくれた。ほんとうに有り難かった。

そういう訳で、今ようやく大瀧詠一追悼のため、ラジカセにCDをセットして例の「ウララカ」が鳴っているという次第。

■佐野史郎さんの追悼文が泣ける。「大瀧詠一さん、ありがとうございました」

清水ミチ子さんの追悼文も泣けた。

■申し訳ないが、ぼくは内田樹先生と違って「ナイアガラー」ではない。大瀧さんはあくまでも「はっぴいえんど」の人なのだ。ただ、内田先生や平川克美さんが羨ましいのは、大瀧さんから成瀬巳喜男の映画の魅力を直接たっぷりと聴いていることだ。


いまこうして、URCやベルウッドの「ベスト盤」聴いていると、何かほんとしみじみしてしまう。いま鳴っているのは「僕のしあわせ」はちみつぱい。その次が、西岡恭蔵「プカプカ」で、最後は「生活の柄」高田渡の予定。


でも何故か、いま鳴っているのは『土手の向こうに』はちみつぱい。あ、そうだ。この曲の別ヴァージョンを持っていたんだよ。

201413


あっ! 間違えた。収録されてたのは『塀の上で』だった。次の曲が、奥田民生『さすらい』。こうなったら、矢野顕子の『ラーメンたべたい』奥田民生ヴァージョンでも聴こうか。


このCDは凄いぞ! いま鳴ってるのは『横顔』大貫妙子・矢野顕子。次はやっぱり『突然の贈りもの』大貫妙子かな。

■スティーヴン・キング『11/22/63(上)』302ページまで読んだ。よくできた話だ。うまいなあ、キングは。ただ、1958年にカーラジオから流れる曲が分からない(週刊文春最新号で、小林信彦氏は「みんな判る」と書いているのにね)。雰囲気だけ味わいたくて『James Taylor / COVERS』を出してきて聴いているところ。 


■伊那の TSURUYAで前に買ってあった、GABAN「手作りカレー粉セット(各種スパイス20種詰)」と、フランス al badia社製「クスクス」を、今日の午後作ってみた。混ぜたカレー粉を炒めすぎて焦がしてしまったので、何だか焦げ臭くて漢方か薬膳料理みたく苦くなってしまった。それとカレーにはクスクスよりも、やっぱりご飯の方が相性がいいことが判った。午後からずっと時間かけて台所に居たのにイマイチだったな、残念。


でもカレーは、マンゴーチャツネを入れてゆで卵の輪切りを添えたら、渋谷道玄坂百軒店『ムルギー』の「玉子入り」みたいな色と、あの不思議な懐かしい味がちょっとだけした。いつも真っ白な割烹着で、江戸っ子口調の威勢がいい短髪(永六輔みたいな髪型)のおばあちゃん。それから、僕が注文する前に「ムルギー玉子入りですね!」と勝手に決めつけて去って行く店主のあの無表情を、ふと思い出した。

Powered by Six Apart

最近のトラックバック