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2013年12月

2013年12月31日 (火)

『林美雄 空白の3分16秒』宮沢章夫(TBSラジオ)

12月27日(金)夜7時からTBSラジオで放送された年末特別番組『林美雄 空白の3分16秒』を、radiko で聴いた。この放送を、ずっと楽しみにしていたのだ。

出演:宮沢章夫(劇作家・演出家・作家)

1980年9月30日。数多くのアーティストを発掘し、日本のサブカルチャーの目利きとしてリスナーの信頼を集めた「林美雄のパックインミュージック」が最終回を迎えた。そのエンディングで林アナウンサーは、テーマ曲にのせて挨拶を始めたが、途中で自ら音声を絞り、そのまま3分16秒の間、テーマ曲だけが放送された。テーマ曲が終わりかけたころ、再び林アナウンサーの声が流れ、「音としては(放送に)のっていませんでしたが、いろんな事をいま言いました・・・だから、勘弁してくださいね。」の言葉で番組は締めくくられた・・・。
この3分16秒、林アナウンサーは何を語ったのか?何を伝えたかったのか?林アナウンサーが58歳の若さでこの世を去って11年。作家・宮沢章夫が関係者の証言から、林美雄という人物に迫るドキュメント。(TBSラジオ:番組解説より)

■宮沢さんが、TBSアナウンサーだった故林美雄氏の取材をしていることは半年前にツイッターで知っていたのだ。

かつて僕は、90年代以降に「80年代的なもの」を憎悪した者らに疑問を持ち、80年代を擁護したが、林美雄さんは70年代世代として「80年代的なもの」を憎悪したのではなかったか。この二つの「憎悪」は種類と性格が異なる。その差異から80年代を読む方法があるかもしれない。手がかりが。

なぜだろう。何度かここで、林美雄というTBSのアナウンサーのことを書いた。故人となったその人のことを番組にしようとTBSラジオのP氏と相談していたおり、林さんについてのルポルタージュが「小説すばる」に連載される。この奇妙な共時性。

なぜ林美雄さんについて、半年以上かけて、ひとつの謎を追いかけていたか自分でも不思議だった。昨夜、僕のトークの部分を録音しながらわかったのはラジオが好きということだ。(つづく)

【承前】中学生のころに夢中になって聴いたし、考えてみれば仕事を始めたのもラジオが最初だった。だから『林美雄 空白の3分16秒』は、ラジオが好きだという述懐であり、そして、ラジオというメデイアについてのドキュメントだ。

■で、この放送は僕の予想では「青春のノスタルジー」に浸るための装置になるはずだったのだが、とんでもなかった。番組終盤で登場する久米宏の言葉を聴いて、ぼくは「あっ!」と思った。ショックだった。

宮沢氏は「あくまでも」いま現在を見据えていたのだ。そのあたりのことは、雑誌「STUDIO VOICE」に載った、このインタビューを読むと少しは理解できるかもしれない。

 

 遊園地再生事業団「夏の終わりの妹」宮沢章夫 ロングインタビュー(4)

 遊園地再生事業団「夏の終わりの妹」宮沢章夫 ロングインタビュー(5)

■このところずっとその著作を追っかけて読んできた宮沢章夫氏は、1956年生まれで、ぼくより2つ上だ。小田嶋隆氏と同学年になるな。いま手元にある雑誌『東京人 特集:青春のラジオ深夜放送 No.294 / march 2011』(都市出版)を紐解くと、40ページに「海の向こうとアンダーグラウンド。」と題した宮沢章夫氏の文章が載っていて、宮沢氏が14歳だった頃、夢中になって聴いていた糸井五郎と林美雄のことが書かれていた。

Photo


■ラジオ番組を聴いた直後、ぼくは堪らなくなって、連続ツイートした。もろ「ネタバレ」だった。その部分は削って、以下再録。

・長野県上伊那郡高遠町で、40年前にTBSラジオを聴くのは大変だった。でも深夜だったから、林美雄の「パックインミュージック」をラジオを必死にチューニングしながら聴いていた。メチャクチャ影響を受けた。一度だけハガキも読んでもらった。みどりブタ大明神のお札を貰ったお陰で大学に合格できた。

・続き)1970年代のサブカルを代表するアイコン「林美雄」が、1980年の秋にラジオの深夜放送を辞めたことの本当の意味とは? 1980年代のサブカルをずっと探究してきた宮沢章夫が迫る。これは予想以上に聞き応えがあった。ずしんと僕の胸に突き刺さった。そうか、●●していたのか。林さんは。

・続き)それにしても、ずっと以前に書いたのだが、http://www.clio.ne.jp/home/kita/0303.html … 当時リアルタイムで「林美雄のパック」を聴いていた人間が、いったい何人ツイッター上に残っているのか? なんだ、『小説すばる』で連載している柳澤健氏は、林美雄のファンでもなんでもなかったのか……。

・続き)あれから40年が経って、今やネット経由の「Radiko」から、雑音の全く入らない電波状況も心配する必要のないTBSラジオを僕は聴いている。あの懐かしい林美雄パックのオープニング・テーマ、ブッカー・T の『 タイム・イズ・タイト』お終いの『フォローミー』『青春の蹉跌のテーマ』

・続き)当時はぜんぜん気づかなかった林美雄アナの●●が、33年も経ってからタイムカプセルが開封されたみたいに突如明らかにされたことが、ぼくはラジオを聴いていてものすごくショックだった。55歳になった僕は、フォロー・ミーのテーマを聴きながらただただ泣いた。

・続き)その「林美雄パック最終回」を、僕はリアルタイムで聴いた覚えがない。つまりは、1970年代にあれほど影響を受けていた林美雄氏から、もう既にずいぶんと離れてしまっていたからなのだろう。1980年というと、僕は大学4年生だった。

『林美雄 空白の3分16秒』宮沢章夫(TBSラジオ) この日の実際の放送録音を早速ネットにアップしてくれた方がいた。ありがたいことだ。

TBSアナウンサー「林美雄」のことを知らない人にこそ、ぜひ聴いてみて欲しい。

 

2013年12月23日 (月)

伊那のパパズ絵本ライヴ(その102)山梨県笛吹市石和町:石和英和幼稚園

■ぼくは参加できなかったので、アップしてなかったのだが、先月の 11月23日に「伊那のパパズ」は久々の県外遠征を行った。山梨県笛吹市にある「石和英和幼稚園」から再び(前回は、2009年2月11日に訪問)お呼びがかかったのだ。当日ぼくは、松本の陸上競技場で次男が出場する「中学駅伝北信越大会」の方へ行っていた。以下は、伊東先生からのメールと、FBにアップされた写真を勝手に転載ごめんなさい。

伊東です。 週末は、何とかやってのけました(笑)
倉科さんが「前回とできるだけちがうものを!」と大きなテーマをかかげ(笑)

ぼうしやさん と うまいもんのうた をやりました。 

練習をしっかりやろうとしたら、「礼拝が早く終わったので、すぐライブ初めてくださ~い」とお願いされ、びびりました。

 

Ito


1 はじめまして
2 このすしなあに・でんしゃはうたう
3 ねぎぼうす(其の壱) 坂本さん
4 かごから
5 しろくまのパンツ 宮脇さん
6 すてきなぼうしやさん
7 まめうしあいうえお 倉科さん
8 ふうせん
9 世界中のこどもたちが
(質疑応答)
10 大阪うまいもんのうた・なんでやねん

 おみやげ、用意してあります。届きましたでしょうか?

2013年12月 8日 (日)

伊那のパパズ絵本ライヴ(その104)東御市立図書館


■今日の日曜日は、朝8時に伊那を車で出発して、新和田トンネルを抜け、一路「東御市立図書館」を目指します。3週連チャンでの「伊那のパパズ絵本ライヴ」巡業なのでした。東信地区で呼ばれたのは、佐久穂町図書館、青木村図書館に続いて3回目だ。


でも、予想以上に早く到着。まだ午前10時前だった。事前にFAXで地図を送ってもらってあったから、東御市役所裏の「新しい図書館」に迷うことなく行くことができました。よかったよかった。


開演までまだ間があるので、ここで初めて皆で『うんこしりとりのうた』を練習する。やはり「こいのぼりのうんこ」の、「うんこ」の歌い出しのタイミングが難しい。倉科さんのギター伴奏で2回通して歌ってみて、不安を残しつつ、そのまま本番へ突入。


    <本日のメニュー>

 1)『はじめまして』新沢としひこ(ひさかたチャイルド)

 2)『コッケモーモー』(徳間書店) →伊東
 3)『まるまるまるのほん』 →北原

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 4)『かごからとびだした』(アリス館) →全員

 5)『メーリークリスマスおおかみさん』みやにしたつや(女子パウロ会)→坂本

 6)『うんこしりとり』 tupera tupera(白泉社) →全員
 7)『おーいかばくん』中川ひろたか・あべ弘士(ひさかたチャイルド)→全員

 8)『べべべんべんとう』さいとうしのぶ(教育画劇) →倉科

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 9)『大阪うまいもんのうた』長谷川義史 →倉科+オヤジダンサーズ
 10) 『なんでやねん』中川ひろたか → 倉科+オヤジダンサーズ

 11) 『ふうせん』(アリス館)
 12) 『世界中のこどもたちが』(ポプラ社)


■いつでもそうですが、新曲披露のステージはものすごく緊張します。今日は『うんこしりとり』がそれ。


とは言え、結構上手くいって、そこそこ受けてよかった。でも、歌う前に僕が「これから、おかあさん方が一生懸命やっていらっしゃる読み聞かせグループでは、たぶん絶対に読まない絵本をやります」って、あからさまに挑発したのは、ちょっといけなかったかな。

ごめんなさい。


だって、いかにも「そういう感じの読み聞かせグループの重鎮」といった方々が、子供たちの後ろの方から僕らを睨んでいるような気がしたからさ。

でも本当は、ぜんぜんそんなことなくて、ニコニコ笑いながら見てくれてたんだけどね。

2013年12月 1日 (日)

伊那のパパズ絵本ライヴ(その103)箕輪町松島コミュニティセンター

■今日の日曜日は、箕輪町「子ども未来課」主催で、松島コミュニティセンターへ。12月に入ったので、恒例の「サンタの衣装」での登場デス。

  <本日のメニュー>

 1)『はじめまして』新沢としひこ(ひさかたチャイルド)

 2)『ぼくのかわいくないいもうと』浜田桂子(ポプラ社)→伊東

 3)『いろいろバス』tupera tupera (大日本図書)→北原

 4)『かごからとびだした』(アリス館)

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 5)『メリークリスマスおおかみさん』みやにしたつや(女子パウロ会)→坂本

 6)『しろくまのパンツ』tupera tupera(ブロンズ新社)→宮脇

 7)『おーいかばくん』中川ひろたか(ひさかたチャイルド)

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 8)『大阪うまいもんのうた』長谷川義史( 佼成出版社 )→倉科+おやじダンサーズ

 9)『なんでやねん』中川ひろたか・あおきひろえ(世界文化社)→倉科おやじダンサーズ

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     「なんで」

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     「やねん!!」

 10)『ふうせん』(アリス館)

 11)『世界中のこどもたちが』(ポプラ社)

■「ビオフェルミンふうせん」のストックがいよいよ底をついてきたぞ。

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