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2011年3月25日 (金)

『君の友だち』(その2)

■一昨日の話は、ほんとうは違う方向に進むはずだったのだが、勢いでああなってしまった。軌道修正する意味で、まずは落合恵子さんのコラムを完全再録したいと思います。


<今日の視角 平成23年3月23日・信毎夕刊『君の友だち』落合恵子> 

 3月11日のあの日から、わたしの中で鳴り響いている馴染みの歌がある。

 1970年代はじめ、アメリカのシンガー・ソング・ライター、キャロル・キングが作り、自らが歌ってヒットさせた、『You've got a friend』である。大勢のアーティストに歌われているが、日本では『君の友だち』というタイトルで紹介されることが多いようだ。

 個人的な、全くの意訳になるが、次のような内容の歌詞である。

「落ち込んだとき、どうしようもない苦しみの中にいるとき、そして誰かから差し出される小さな手が欲しいとき……」。そんな風に歌いだされるこの曲は、「遠慮しないで、名前を呼んで。そしたら、どこで何をしていても、飛んでいく」と、繰り返される。

 想像を絶するような苦しみとストレス。出口の見えない凍えるトンネルの中で、蹲(うずくま)るしかない被災地のかたがた。被災地の外にいるわたしたちは、祈るようにこの歌詞をなぞる。飛んでいきたくとも行けない、交通事情に焦燥を覚えながらも。

 子どもの本と呼ばれるものとかかわってきたわたしたちはいま、被災地の子どものもとに、絵本を送ろうとしている。準備はほぼ整いつつある。が、生活に欠かせない物資や医薬品さえまだ充分に届いていない状況を考えると、いつどのように送ったらいいか、ともすると前のめりになりがちな気持ちに、いまは少しだけブレーキをかけているところだ。

 全国のほとたちの想いが、いま被災地のひとと共にある…

 被災を免れた地で暮らすわたしたちは、せめて「節電」と「買い占め」を避けること。これも、ささやかすぎるけれど、大事な支援のひとつであると心に刻みたい。


■じつは、このコラムを読んでからテルメに走りにいって、聴いていたぼくの iPod Shuffle から「本当に」キャロル・キングが唄う『You've got a friend』が流れてきたんだ。だから、正直に本当のことを言うと、順番が逆だったのだな。ごめんなさい。


■一昨日、そのあとにツイートしたこと。

今日の夕方 iPod Shuffleを聴きながら走っていたら、最後にキャロル・キングが唄う『君の友だち』が流れてきた。被災地の友人菊池に「何もできなくてごめん」てメールしたら「現地の圧倒的なガソリン(灯油。重油も含む)不足に関してつぶやいてもらえるだけでいいんです。」との返事が。


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