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2010年1月23日 (土)

『流星の絆』と『黄色い部屋の秘密』(その2)

『黄色い部屋の秘密』を読んでみようと思ったのは、「翻訳ミステリー大賞シンジケート」で、三津田信三さんのインタビュー記事を読んだからだ。何だか面白そうじゃないか。


WEB本の雑誌には、『8・1・3の謎―怪盗ルパン全集 (ポプラ文庫クラシック)』の紹介が載ってるぞ。小学性の頃読んだはずだが、全く憶えていない。こちらも読まなきゃ。


ところで、『黄色い部屋の秘密』には『黒衣夫人の香り』という続編があって、ミステリーのトリックとしては大したことないが、『黄色い部屋の秘密』では未解決だった驚愕の事実が明らかにされているらしい。どうも『ミレニアム1』と『ミレニアム2』の関係みたいなのだ。うーむ、何だか気になるではないか。2008年に出た「創元推理文庫(新版)」の巻末には、戸川安宣氏による「『黄色い部屋の謎』解説(表版)」が載っているのだそうだ。本篇はともかく、この解説だけは読んでみたいぞ。


■さて、『流星の絆』のはなし。そもそもの始まりは、中1の長男がクラス担任の先生から「この本」を借りてきてたことに始まる。先生があまりに面白そうに読んでいたので貸してもらったのだという。彼は夢中で一気に読み終わり「東野圭吾、すごいよー、おかあさんも読んでみなよ!」というワケで、今度は妻が「その本」を一気に読むこととなった。


長男は、TSUTAYA から TBSでドラマ化されたDVD版『流星の絆』(嵐の二宮クンが主演)を借りてきた。原作を読み終わった妻と二人して、イメージが違うだの「あーだこーだ」言いながら楽しそうに見ている。面白くないのは僕と次男だ。クドカン脚本のドラマは、それなりによく出来ているのだが、やはり原作のほうが気になる。小5の次男は言った。「ぼくも本を読む!」と。


本は先生に返してしまったので、伊那図書館手良分館にあるのを本館に取り寄せてもらって借りてきた。長男と違ってふだんあまり本は読まない彼だったが、読めない漢字、判らない言葉は無視しながら、めずらしく熱中して3日で読み終わった。そして、ドラマ終盤のDVDを3人して楽しそうに見ている。ぼくが見ようとすると、「おとうさんは見ちゃダメ! 犯人ばれちゃうから」と、家族の中で一人きり仲間はずれの状態に陥ってしまったのだ。


そんなぼくを不憫に思ったのか、次男がやって来て言った。「おとうさんも読んでみなよ」


長男から薦められた本を読んだことはあったが(クロニクル太古の闇シリーズとか)、次男から読むように薦められたのは、この『流星の絆』が初めて。そりゃぁ読まなきゃね。というワケだったのだ。


遅ればせながら、ぼくも DVD(vol.5) で第9話・最終話を見た。確かに、ドラマ版は軽いな。行成役の要潤は、もう少し何とかならなかったのか? あの小説の中では一番いい役なのだから。

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