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2017年9月

2017年9月18日 (月)

宮沢章夫さんの月曜日、NHKラジオ第一『すっぴん』

■今日の9月18日(月)は「敬老の日」で休日編成のはずなのに、なぜか NHKラジオは平常の番組編成だったのでビックリした。

NHKラジオ第一『すっぴん!』月曜日のパーソナリティーといえば、宮沢章夫さんだ。前にもブログやツイッターで告白しているから、知っている人には「いまさら」なんだが、ぼくは、ここ15年来の宮沢さんのファンだ。

その「はじまり」に関しても先日ツイートした。とあるお母さんに薦められたのだ「先生は、たぶん絶対に宮沢章夫のエッセイが気に入るはずデス!」と。誰? ミヤザワって、知らねーよ。申し訳ないが、正直言うと、その時はそう思ったんだ。

だから、そのおかあさん(確か Mさん)のオススメを無視して数年を過ごしてしまった。でも、脳味噌の片隅に「ミヤザワ」が残っていたのかな。ある日、伊那の「ブックオフ」の100円コーナーで、『牛への道』宮沢章夫(新潮文庫)を見つけたんだ。で、読んでみたら「ど真ん中ストライク!」面白すぎる! Mさん、教えてくれて本当にありがとうございました。

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『牛への道』では、まえがきの「自動販売機」のはなしと「崖下のイラク人」の話が何と言っても忘れられない。忘れられないはずなのに、その度に「崖下のイラク人」に関して、その内容をまったく憶えていないことに驚き、慌てて読み返しては「あぁそうだった!あはは」と確認しては、また忘れてる

続き)それ以来、宮沢さんの著書は新刊・古書取り混ぜてほとんど入手してきた。で、最新刊の『笛を吹く人がいる:素晴らしきテクの世界』(ちくま文庫)だ。まず読んだのが「文庫版あとがき」。あはは!久々に大笑い。脱力しきった無意味な真剣さ。これぞ宮沢さんの真骨頂に違いない。

■先週の月曜日の「すっぴん!」には、ハンバートハンバートがゲストで生出演するというので、ラジオの前にボイス・レコーダーを置いて4時間ナマ録したのだが、後から聴いてみると、掃除機の轟音や、集金の銀行の人に吠えまくる犬の声で聞き取れない部分もあちこちあったのだけれど、幸いハンバートハンバートが登場した時間帯は雑音はなかった。面白かったなぁ。

・遊穂さんは、なんと『すっぴん!』放送当初からの常連リスナーで、何度か投稿したこともあるとのこと。でも、今まで一度も読まれたことはないんだって。

・今回も遊穂さんから「ぜひ出たい!」と猛烈なプッシュがあり出演が決まったのだが、急な国会中継のために中止となり、8月は『すっぴん!』自体が夏休みで放送がなかったために、結局出演が9月12日(月)となったのでした。

友部正人の還暦お祝いコンサートを、なんと宮沢章夫さんは聴きに行っていて、その時はじめて宮沢さんはハンバートハンバートを聴いている。しかも、彼らがその時歌ったのが『開いてるドアから失礼しますよ』だったのだ。

・で、5月5日のラジオでは謎のまま終わってしまったこと。というのは、「開いてるドアから失礼しますよ」という歌は、その部屋から主人公はいま「出て行こう」としているのか、それとも「入ろう」としているのか? 宮沢さんは疑問に思ったワケだが、何と! 友部正人さんからメールがあって「その答」を教えてくれたのだと。で、どっちだったのか?

・9月11日(月)の放送の中で宮沢さんは、さらりと言った。「どっちでもいいんだって。」

なんだ、せっかく期待したのに、なんか、つまらない答えだったな。

■ただこの日、8時半からの「宮沢章夫の文化のひととき」のコーナーで、NHK朝ドラ『ひよっこ』を取り上げていて、宮沢さんの「豊子(藤野涼子)押し」がめちゃくちゃ可笑しかった。

2017年9月10日 (日)

伊那のパパス絵本ライヴ(その132)下伊那郡「豊丘村」

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2017年9月 1日 (金)

絵本作家「のむらさやか」さんが新作絵本を届けに、わざわざ石川県から当院を訪ねて来てくれたのだ!

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■長年ファンだった絵本作家さんに会いに、各地の「絵本美術館」でのサイン会とか、図書館の講演会とか、ずいぶんと足を運んだものだが、まさか、ぼくが昔からファンである絵本作家さんが自ら、当院「北原こどもクリニック」をたずねてくださるとは。

しかも、わざわざ石川県白山市から、軽自動車を運転して、富山県→岐阜県高山市→安房峠→松本市→中央道→伊那市と、めちゃくちゃ長距離なのに訪ねてきて下さるとは、思いもよらなかった。なんという光栄であろう!

■のむらさやかさんは、福音館書店(こどものとも)から4冊絵本を出している。

1)『これなーんだ?』のむらさやか・文、ムラタ有子・絵

    (こどものとも 0.1.2. /2006/1月号)

2)『かんかんかん』のむらさやか・文、川本幸・制作、塩田正幸・写真

    (こどものとも 0.1.2. /2007/2月号)

3)『はなびがあがりますよ』のむらさやか・文、折茂恭子・絵

    (こどものとも年少版 /2014/8月号)

4)『ぐるぐるぐるーん』のむらさやか・文、サイトウマサミツ・絵

    (こどものとも 0.1.2. /2015/9月号)

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■のむらさやかさんのご実家は上越市だ。御尊父の市川信夫氏は、養護学校・盲学校で教鞭を執りながら児童文学作家として数々の作品を世に出した。中でも児童福祉文学賞を受賞した『ふみ子の海』(理論社)は映画化もされている。(すみません、ぼくは未見)

■夏休みの息子さんを連れて実家に帰るなら、日本海沿いに北陸自動車道を走れば2時間もかからずに到着するはずだ。でも、ニンジャと亀好きの息子さんが「忍者村へ行きたい!」と言ったんだそうだ。忍者村は戸隠にある。戸隠は長野県だ。北原こどもクリニックがある「伊那市」も長野県だ。じゃあ、伊那市に寄ってから忍者村、そのあと上越ならいいんじゃないか? そう思ったのだそうだ。

西から、上越・中越・下越と連なる新潟県も案外広いけど、長野県は南北にメチャクチャ大きい。忍者村は、長野県の北の端、当院は、そこから100km以上南に離れた南信地区に位置する。あのね、とんでもなく遠回りなんですけど。

でも、どうしても「北原こどもクリニック」に寄って、彼女の新作絵本『なかよしなかよし』を届けたかったんだって。ありがたいなぁ。どうして「うち」なんだろう?

のむらさんにお訊きしたら、彼女の処女作絵本『これ なーんだ?』(こどものとも 0.1.2. /2006/1月号)に関して、ネットで取り上げてくれたのが「北原こどもクリニック」のホームページだけだったんだって。それがとってもうれしかったのだそうだ。

■で、自分のサイト内を「のむらさやか」で検索してみたんだよ。こちらです。

おぉ、旧サイトでは10回も取り上げているではないか! 最初はどれ?

「これ」の一番下(2006年2月1日)か。なんだ、たいして大きく取り上げてはいないじゃないか。こんなんで、作家さんは喜んで下さったのか。ありがたいなあ。あと、2006年5月25日にも記載があった。

その次に取り上げたのは、2007年1月20日の「これ」か。

■久しぶりにむかし書いた文章を読んでいたら、2006年2月5日の日記にこんなことが書いてあった。

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●先日送られてきた『母の友 2006/3月号』(福音館書店)をめくっていたら、毎月楽しみにしていた連載「絵本のとびら」伊藤明美(浦安市中央図書館司書)が、今月号で最終回だった。残念だなぁ。その一部を引用させていただきます。

ゆたかな本の世界へ

子どもが本を好きになるためには大人の力が必要です。その一つは心の栄養になる本を選ぶこと。もう一つは、子どもに本を読んであげること。三つめは、共に楽しむこと。最後は、本を身近においてやることです。(中略)

 今、目の前にないものを想像すること、今この瞬間に違う人生を生きている人々がいること、自分と違う考えを持っている人がいること、どうしてそうなったか思い巡らすこと、それが想像力です。本のなかに描かれたたくさんの人生は、子どもたちに、自立した人生を生きてゆくエネルギー=想像する力を養います。

 ちいさいおうちをたてたひとはいいます。
「どんなに たくさんの おかねを くれるといっても、このいえを うることは できないぞ。わたしたちの まごの まごの そのまた まごのときまで、このいえは、きっと りっぱに たっているだろう」

 この「いえ」は、「想像する力」と置き換えることはできないでしょうか。お金では買えず、どんな権力でも曲げることのできない、想像する力こそ、人間を真に自由にします。孫の孫のそのまた孫のときまでも、しっかりと心の中に、想像する力が育っているように、子どもたちに本の扉を開き、さあ、本の世界に一緒に行こうと誘うことができるのは、子どもたちの身近にいる大人、わたしたちです。

 どうぞ、子どもたちに、本を。 (p84)

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■さて、新作『なかよし なかよし』(こどものとも 0.1.2. / 2017年9月号)だ。これまでの4作と違って、今回は のむらさやかさんが一人で絵も文も担当した。しかも絵は描いたのではなくて、さまざまな素材の紙を探してきて、切り絵・貼り絵で造形してある。

その抽象的な形は、ちょっと元永定正の絵本を思わせるが「色合い」がね、ぜんぜん違う。なんかね「和菓子」のような、渋い「和のテイスト」なのだ。

それぞれの「かたち」を「ことば」にしたテキストも楽しい。

  のっとりさん と とことこさん、ぱっくりさん と もじゃもじゃさん。

  もくもくさん と ちゃぷちゃぷさん、ぐるんぐさん と るるんぐさん。

ここで想い出すのは、シェル・シルヴァスタインの『ぼくを探しに』なのだけれど、ちょっと待てよ。お互いの「欠落」を補完するはずの相手は、のむらさんの『なかよし なかよし』の場合、完全には一致していない。ずれているんだよ。

このことは案外重要なんじゃないかって思ったんだ。

しょせん他人なんだから、完全に一致するワケないじゃん!

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