ゴリゴリのテナーマン、スティーヴ・グロスマン。
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■昨年10月に出た『"LIVE" at THE S0MEDAY 』のCDを聴いて以来、すっかり スティーヴ・グロスマン(ts)にハマってしまった。凄いな! この人。
いや、以前からレコードは持っていたし、その昔ジャズ喫茶でよく聴いた、エルヴィン・ジョーンズの「ライトハウスでのライヴ盤」も、先達てCD廉価版が出たから即購入した。そう、よく知っている人のはずだったのだ。
ところがどうだ。「サムデイ」でのライヴ盤、1曲目の「インプレッション」。凄まじい音圧、強烈な轟音ブロウ。フリーキーなフラジオ奏法に、めくるめくスピード感。なんて気持ちいいんだ! あぁ、彼のアドリブ・ソロ演奏をこのまま永遠に聴き続けていたい。そう願っている恍惚気分の自分がいた。
このテナー・サックス。もろ俺の好みの音じゃないか。
そう、ぼくの大好きなファラオ・サンダースが、突如めちゃくちゃテクニックが上がって、泉のごとく湧き出る印象的なアドリブ・フレーズを連発し、タイム感覚も抜群にいい演奏をしている感じのテナーの音だったのだ。
ファラオ・サンダースと言えば、SF作家:田中啓文氏だ。検索してみたら、やっぱりスティーヴ・グロスマンにも言及していたぞ。
(追記:後から見つけたのだが、「こちら」のほうが本命だ。)
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■それから、ジャズ関連のHPでは老舗の名店「ネルソン氏のサイト」にも特集記事が!
・あと、東北大学モダンジャズ研究会のサイトにも。
・やっぱり、好きな人は好きなんだなぁ。
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■昨年の秋から読み始めた「ジャズ漫画:ブルージャイアント」がいい!
仙台の進学校に通うバスケ部で高校3年生の主人公「宮本 大」が、中3の卒業間際、友人に誘われてたまたま行ったジャズ・ライヴで雷に撃たれたようにジャズの魅力に取りつかれ、兄に買ってもらったセルマーのテナー・サックスを手に、広瀬川の河原でひたすら無心にサックスの練習をしていた。
めちゃくちゃデカい音で一心不乱に吹きまくる。ゴリゴリ、バリバリ吹きまくるのだ。
漫画だから「音」はしない。
だけど、いや、だからこそ、読者一人一人の心の中で「大」のサックスの音色がイマジネイティブに輝くのだ。これって、もしかして逆転の発想なんじゃないか?
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読者は勝手に「その音」をただ想像すればよいのだ。
ぼくには、スティーヴ・グロスマンのサックスの音が聞こえてきたんだよ。
間違いなくね。
今日は、お邪魔いたします。
グロスマンは私は先日デビューしたばかりで、まだ素人でありますが
このアルバムはまだ聞いていませんです。
ここまで書かれると聞かないわけには行きませんね〜。
投稿: jamken | 2015年3月29日 (日) 14:44
jamken さん。コメントありがとうございました。グロスマンはやっぱり若い頃の演奏のほうが凄いように思います。ただ、「サムデイ」でのライヴは別です。残りテープがあるはずなので「vol.2」を出して欲しいものです。
「jamkenのMUSICJAM音楽評」参考にさせていただきます。ありがとうございました。
投稿: しろくま | 2015年3月31日 (火) 12:13