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2014年12月14日 (日)

第15回「上伊那医師会まつり」

■「上伊那医師会報 12月号」の原稿を、ようやく書き上げた。最近、なんだかちっとも文章が書けなくなってしまって困ってしまう。

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第15回 上伊那医師会まつり

 

 11月14日(金)は今期一番の冷え込みで、身を切るような夜風を避けるようにコートの襟を立て、皆さん足早に会場の信州INAセミナーハウスへ向かいます。この日は2年に1度の医師会まつり。今回は、日本の伝統芸能、江戸太神楽と落語で大いに笑って楽しんで、心の底からぽかぽかと暖まって頂きました。

 最初に登場したのは落語家の春風亭柳朝師匠。軽妙な「まくら」と小咄で場内を和ませた後、「真田小僧」の前半を一席。よく通る声で、所作がきれいな噺家さん。じつは鉄道オタク(乗り鉄)で、岡谷から伊那北まで、今回初めて飯田線に乗ることができたと喜んでいらっしゃいました。

 続いての登場は、夫婦太神楽「かがみもち」の鏡味仙三、鏡味仙花ご夫妻。太神楽(だいかぐら)は、400年前の江戸時代初期に誕生した神事芸能(獅子舞、曲芸)で、お正月のテレビに「おめでとうございま〜す!」と言って登場した海老一染之助・染太郎の傘回しの芸ならご存知でしょう。

 鏡味仙三さんが先ずはその傘回しを披露。毬に始まって、四角い升、鋼のリング、くまモンまで回してくれました。続いて奥さんの仙花さんが「五階茶碗」と呼ばれるバランス芸を披露。始めに棒を顎に立て、その上に板や茶碗、化粧房を積み上げていきます。棒を2本にして、その間に毬を2個挟む段になると、見ていてハラハラドキドキです。最後は細い糸で空中へ吊り上げ、回転させながら糸の上を綱渡り。それはそれはお見事でした。夫婦揃っての曲芸は曲撥(投げ物)です。流石に夫婦息の合った芸を見せてくれました。

 再び高座に上がった春風亭柳朝さん。旦那に悋気(りんき)する女将さんが、使用人の権助に夫の尾行を命じたけれど、逆に権助は旦那に買収されてしまう「権助魚」という噺で場内は笑いの渦に包まれました。

 参加者が150人を越えた大宴会では、サイン色紙争奪ジャンケン大会でまた大いに盛り上がりました。最後に伊藤隆一先生が高座に上がり締めのご挨拶。この「医師会まつり」は30年前に樋代昌彦先生のご発案で始まったのだそうです。こちらも伝統を絶やさぬよう、末永く続けて行きたいものです。

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