『今日 Today』伊藤比呂美・訳、下田昌克・画(福音館書店)
■本日入手した本とCDたち。(昨日のツイートを転載)
いとうせいこう氏の推薦で、イタリアの天才ピアニスト、ポリーニが弾くストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」を入手した。あとは森山威男4と、ウェイン・ショーター4の最新作。これ聴くと、ジャズはまだまだ死んじゃいないなって確信できるし、何だか無性に元気がでるのだよ!
■福音館書店の『今日 / Today』伊藤比呂美・訳、下田昌克・画。これ、すっごくいい! 10数年前、ニュージーランドのとある子育て支援施設の掲示板に貼ってあった詩。たった22行の英語の詩。それを見開きで数行ずつ素敵な挿絵付きで1冊の小冊子にしたのがこの本だ。
同じような本がある。『昔日の客』関口良雄・著を出した、夏葉社から出ている『さよならのあとで』だ。こういう本に 1400円払えるかどうかで、人間の度量が問われるんじゃないか? 僕は買って損しなかったって、誓えるよ!
■でも、さすがに訳者の伊藤比呂美さんは『今日』だけじゃ、まずいんじゃないか? って思ったのかな? 読者としては、ぜんぜんOKなんだけれど、訳者あとがきに「おまけ」の詩が実はもう一つ載っているのだ。『虹の橋』っていうの。個人的には本篇よりも好きかもしれない。
(追記:ネットで読める「この訳詩」を読むと、伊藤比呂美さんが如何に優れた詩人であるかがよく判るな。この詩は、是非とも伊藤比呂美・訳で読みたい。)
これも、ネット上に流れる「読み人知らず」の詩なんだけれど、愛犬家にはホント堪らない詩なんだ。我が家に子犬がやって来て9ヵ月。彼はすっかり家族の一員だ。いや、案外一番偉いと思っているんじゃないか。うん、きっとそうに違いない。
で、ぼくはソファーに寝そべって『今日』(福音館書店)に収録されていた『虹の橋』を、たまたま今日の午後読んだのね。そしたら、涙が突然あふれ出して止まらなくなったんだ。すると、
「えっ!どうしたの?」って、我が家の愛犬が素っ飛んできた。僕のお腹に飛び乗って僕の顔をぺろぺろ舐めだしたんだよ。
不思議だなぁ。犬って、飼い主の気持ちを瞬時に察することができるんだね。「大丈夫だよ!ぼくはここにいるよ!」ってね。 オススメです。『今日』(福音館書店)。
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