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2012年1月26日 (木)

トイレで読むための本について

■前回は「この話題」まで行き着けなかった。よくあるのだ、こういうこと。タイトルに偽りありってね。ごめんなさい。


2年前、本格的にダイエットすることを目指して、まず始めたのは「ツムラ防風通聖散」を飲むことだった。高血圧ぎみだったし、メタボで腹位が増し、内蔵脂肪がパンパンだったからだ。


ただ、防風通聖散を飲むと便がゆるくなる。しかも、日に2度3度と排便したくなる。決して下痢にはならないので苦にはならないが、それだけトイレの個室で過ごす時間が増えるのだった。そうなると、妙に退屈なのだ、トイレの中というのは。


となれば本でも読むしかあるまい。でも、長編小説をトイレで読むのは向かない。排便してスッキリした気分になったのと同時に読み終わる長さのエッセイが一番よい。できれば1〜2ページで終わって、短いのに芳醇なワインの味わいのごとき読後感が得られるもの。となると、おのずから限られてくるな。

で、ぼくの経験からの「オススメ」はというと、


1)『牛への道』宮沢章夫(新潮文庫)トイレで読むための全ての条件を備えたスグレ本
2)『女たちよ』伊丹十三(文藝春秋)この人は50年先を生きていたことがよくわかる
3)『第2図書係補佐』又吉直樹(幻冬舎よしもと文庫)巧い。ほんと。たいしたもんだ
4)『ポケットに名言を』寺山修司(角川文庫)寺山さんも凄い読書家だったのだ!


なのだが、2)を読み終わり、いま読んでいるのは、『にんげん住所録』高峰秀子(文春文庫)だ。


この人も、ほんと文章が巧い。ほれぼれする。

でも、はたして排便しながら読んだのでは、高峰秀子さんに失礼なような気がしてならないのだった。

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