伊那市で撮影された映画のこと
■映画『大鹿村騒動記』は、長野県下伊那郡大鹿村でオールロケされた。この映画に限らず、最近立て続けに伊那谷で映画のロケがあったそうだ。なぜそれほど東京から3時間以上もかかる「この田舎」に映画のロケ隊がやって来るのか? それは、
「伊那市フィルムコミッション」があるからです。
ここのブログには載っていませんが、このほかに、
・三谷幸喜監督作品『ステキな金縛り』で、主演の落ちこぼれ弁護士役の深津絵里と落ち武者幽霊役の西田敏行が高遠町にある「山室鉱泉」でロケしたそうです。この撮影で、すっかり高遠が気に入った? 三谷幸喜さんは、この8月に再び高遠を訪れ、WOWOW開局20周年記念ドラマ『ショートカット』を撮影したとのこと。主演は、中井貴一と鈴木京香。助演に、NHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」で、貧乏なマンガ編集者を好演した、梶原善。
・さらには、来年初頭に公開予定の、山崎貴監督作品『Always 3丁目の夕日 '64』で、吉岡秀隆クンが実家(長野県出身という設定だった)を訪れるシーンが高遠町で撮影されたとのことです。
ツイッターで拾った「いろんな噂」によると、天竜町の飲み屋街のバーのカウンターで吉岡秀隆が飲んでいたとか、高遠町の居酒屋で三谷幸喜が飲んでいたとか、高遠町の西澤ショッパーズで鈴木京香が買い物していたとか、ナイスロード沿いの雑貨屋「グラスオニオン」に、ふらりと梶原善が訪れたとか……
なんか、楽しいね。
今度、高遠にはキャイーン!の「ウドちゃん」が一遍上人役で来るらしいし。
■でも、この伊那谷でロケされた映画は過去にもいっぱいあったのです。
有名なところでは、鶴田浩二主演『聖職の碑』。三浦友和、大竹しのぶも箕輪町に来たみたいです。
そうして、佐分利信、岸恵子主演『化石』小林正樹監督作品で、高遠城趾公園の満開の桜のシーンが撮られた。
それから、市川崑監督作品『股旅』。主演:萩原健一。共演:小倉一郎、尾藤イサオ。長谷村の廃屋を使ってロケされたそうだ。この映画のナレーションは、佐藤慶じゃなかったっけ。あ、違うみたいだごめんなさい。でも、この映画は傑作だったなぁ。時代劇としても画期的だったし、なによりも青春映画として素晴らしかった。結局、尾藤イサオは切られた刀傷から破傷風に感染して、痙笑しながら死んでいったのだったよ。(ネタバレ御免)
最近の映画では、妻夫木聡主演の『さよならクロ』のラスト近くのアルプスの遠景は、北アルプスじゃなくって、伊那市西箕輪から見た南アルプス仙丈ヶ岳だ。
マイナーなところでは、ホラー映画『ひぐらしのなく頃に・誓』が、旧高遠町役場、鉾持神社、山室鉱泉、竜東線沿いのレストラン「アルハンブラ」などで撮影されたもよう。
■テレビドラマだと、まだまだあるぞ。
『思えば遠くへ来たもんだ』(TBS・1981年)主演:古谷一行 は、高遠町でロケされた(天女橋あたり)。
『坊さんが行く』(NHK・1998年)主演:竹中直人、沢口靖子では、確か高遠町勝間のしだれ桜でロケされたように記憶している。
ちょっと古いところでは、
『怪奇大作戦』(TBS・1968年)「第12話 霧の童話」は、高遠町旧河南小学校、建福寺、蓮華寺ほかでロケされた。
これは以前にも書いた記憶があるが、当時小学生だったぼくは、高遠町の竹松旅館に泊まっていた勝呂誉、松山省二を見に行った。ただこの時は、岸田森は高遠には来ていなかった。残念だ。暗くなっても1時間近く竹松旅館の前で友達の中嶋達朗くんといっしょに待っていたら、勝呂誉さんが一人わざわざ外へ出て来てくれて、ぼくらにサインしてくれたのだ。うれしかったなぁ。テレビに登場するスター(大空真弓の元夫)を直に見たのは、この時が初めてだったと思う。
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