医院の冷房室外機が故障した
■とうとうブログの更新間隔が2ヵ月以上も空いてしまった。
言い訳をすれば、6月7月と忙しかったのです。
これは以前にも書いたことだけれど、ぼくに降りかかるトラブルの多くが6月に集中して発生するのだ。で、今年の6月にも実はいろいろあった。一番大変だったことはここには書けないが、2番目に起こった大変な事態が、医院の冷房システムの室外機(大きなファンが縦に2つ並んでいる)の下のファンが、回らなくなってしまったことだった。
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■毎年6月に、医院の冷房システム(本体機械は天井裏に設置され、ダクトで各部屋に冷気が送られている)の点検をダイキンにお願いしているのだが、何かあるといつでも松本から駆けつけてくれる担当氏が点検終了後にこう言ったのだ。
「室外機の下のファンが故障して回らなくなっています。設置して20年以上経つので、交換部品はなく修理は不可能です。上のファンは生きてますので、まだ冷房は使えます。ただし、猛暑で外気温が上がると、ファン1つだけだと熱放散が追いつかずオーバーヒートして、システムが止まってしまう恐れがあります」
僕:「ええっ!? ということは、この夏は冷房が使えないってことですか?」
ダイキン:「はい。システムを全取っ替えするしかないですね。屋根裏から本体を取り出して新しいものに交換するには、天井に大きな穴を開けて、しっかり足場を組んでかなり大がかりな工事が必要になります」
ぼく:「えええ!!?? でも、冷房なしでこの夏を乗り越えることはできないので、医院を設計施工した住宅メーカーのリフォーム担当者に訊いてみます。 ところで、取りあえず冷房を使っていてオーバーヒートしてしまった時には、どうすればいいんですか?」
ダイキン:「あ、水をかけて下さい。室外機に。裏側の放熱板にです」
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■天井に大きな穴を開けて機械を入れ替える大工事。それは大変だ。めちゃくちゃ費用もかかりそうだ。いやまてよ? 天井裏の装置はそのままで、医院の各部屋に家庭用のエアコンを必要数設置したほうが安上がりなのではないかな?
ただ、ヤマダ電機や「ジャパネットたかた」で格安エアコンを購入し設置工事してもらうことは出来ない。電機の配電盤、配線、ツーバイシックス構造と断熱材の配置。そうしたものを熟知した住宅メーカーを通さないと、結局エアコン設置はできないのだった。世の中すべて、そういうふうに出来ているのだ。
住宅メーカーのリフォーム部に見積もりを出してもらった。ををを! 結局○00万円近くかかるじゃないか…… しかし、夏はすぐそこまで来ている。時間がないとハンコを押した。8月上旬には着工できるとのこと。よかった!
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■ただラッキーだったのは、7月が冷夏だったことだ。確か去年は7月初めから30℃以上の猛暑が続き、こんなんでマラソンできるのか? と、IOCから言われた東京オリンピック招致委員会はしぶしぶマラソン・コースを札幌に変更した。ああ、思いだしたよ「こんなに暑くて、ほんとに東京オリンピック開催できるの? トライアスロンが行われるお台場は、大腸菌ウヨウヨで大丈夫なの?」たぶん多くの人たちがそう感じていたはずだ。
ところが! 今年は長雨が続き涼しい毎日。医院も窓を開けるだけで心地よい風が待合室に吹き込み、冷房を入れる必要がまったくなかったのだ。
しかし、さすがに梅雨明けした8月になって、冷房なしでは厳しくなった。室外機のファンは一つだけでもなんとか頑張ってくれていた。昨日までは。
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■今日の昼休み、午前中は窓を開け放ち外気の風だけで何とか過ごしたが、さすがにダメだ。冷房のスイッチオン。ところが! エラーの表示が出たきり「うん」とも「すん」とも言わない。あっちゃー、オーバーヒートだ。
ダイキン:「あ、水をかけて下さい。室外機に。裏側の放熱板にです」
おおそうじゃ! 水をかけるのじゃ!!
最初はジョウロに水を汲んできて室外機の横に水をかけた。しかし動かない。
次はバケツリレーだ。これはいけるんじゃないか? しかし動かない。
仕方なく妻がカインズホームまで行って、庭の水撒き用 30m のゴムホースを買ってきて自宅の蛇口に接続。ぼくが先端のシャワーの取っ手を握り、室外機裏面の放熱板に連続して放水を「これでもか!」と続けた。
すると「チチチチチ…ゴオゥ〜〜」と室外機のスイッチが入り、上の段のファンが回り始めた。よかった!
院内に冷気が流れる。助かったぞ!!
明日もう一日だけ堪えてくれよ、室外機。
明後日の午後には、新しい空調システム工事が大方終了する予定だ。
それならば、おまえが頑張ってファンを回すのは、明日1日。
ガンバレ!
暑くて辛かったならば、いくらでも俺が水をかけてやるよ。
コロナ禍で、たぶん患者さんはそんなに来ないから、
30分おきに水をかけてあげる。
だからさ、
明日1日
なんとか
勢いよく
ファンを
回してくれよ!
お願いだからさ。
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