詩人、加島祥造さん逝く
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■詩人の加島祥造さんが亡くなった。80代後半になっても精力的に創作活動(詩作・水墨画)を続け、毎年夏になると、バリ島まで泳ぎに行かれるくらいお元気だったのに。謹んでご冥福をお祈りいたします。
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■加島さんの本で一番最初に読んだのが『タオ ヒア・ナウ』(PARCO出版)だったように思う。同じころに読んだ『伊那谷の老子』(朝日文庫)も好きだが、やはり繰り返し繰り返し読んだ『タオ ヒア・ナウ』に最も愛着を感じる。
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■一度だけ、加島祥造さんとお会いして、直接お話ししたことがある。何かのパーティーだったか、駒ヶ根市中沢の加島さんの自宅「晩晴館」。夏の終わりの夕暮れ、広い庭の片隅には「夕菅」が花を咲かせていた。BBQにワイン、日本酒。地元はもとより、遠く東京からも大勢の人たちが訪れ、華やかな雰囲気の中、みな庭で談笑していた。
場違いな僕が、どうしてその場にいたのかよく思い出せないのだけれど、自宅縁側で招待客と和やかにお話している加島氏の所へ行って、確か、当時昭和伊南総合病院の院長だった宮澤先生に紹介してもらって、ご挨拶した。加島さんは僕に言った。
「イギリス現代詩を訳した『倒影集』はいいよ。イェーツ、エリオットとかね。ぜひ読んでみて。」
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■その少し前だったか、「上伊那医師会報」に「この文章」を載せるにあたって、著作権の関係から加島さんに載せてもいいかどうか許可申請の手紙を出した。加島さんはこころよくOKしてくださった。うれしかったな。
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■加島さんには、お元気なうちに是非とも実現して欲しいことがあった。
それは、ご自身の若い頃の仲間たちとの日々をつづった「回想録」を執筆することだ。詩人集団『荒地』には、鮎川信夫、北村太郎、黒田三郎、田村隆一、それに加島祥造氏も参加していた。その創造的詩作活動はもとより、『荒地』で有名なのは、そのスキャンダラスな女性関係だ。
その一部は、ねじめ正一氏が『荒地の恋』という小説にしたためてはいるが、加島さん以外はみな故人になってしまったため、本当の経緯は誰も判らない。でも結局、加島さんはあの世まで、口をつぐんだまま秘密を抱えて旅立ってしまった。本当に残念でならない。
≪…空間があるからのこと…≫について、【 「△(とんがらず)、□(角ばらず)、○(転がっていく)」との事は、【数そのモノ】の[受け容れる空間]が、「荘子 ヒア・ナウ」加島祥造著の [受け容れる空間]― そこに入りこむものは、自分の形を失って溶け混ざり、すべての意識もその中に溶けこむんだ。これがふしぎなパワーであり、[偉大なる調和]と呼ばれるんだよ。 】 を大和言葉の【ひ・ふ・み・よ・い・む・な・や・こ・と】に託す 記事を見つける。
≪…日本文化の面影を見つける…≫で、数学の基となる自然数(数の言葉ヒフミヨ(1234))を大和言葉の【ひ・ふ・み・よ・い・む・な・や・こ・と】に託す。
「初めて語られた科学と生命と言語の秘密」に出てくる用語【ヴィークル】に[絵本]と[歌謡の本歌取り]を捧げる。
もろはのつるぎ (有田川町ウエブライブラリー)
「愛のさざなみ」の本歌取りで
[ i のさざなみ ]
この世にヒフミヨが本当にいるなら
〇に抱かれて△は点になる
ああ〇に△がただ一つ
ひとしくひとしくくちずけしてね
くり返すくり返すさざ波のように
〇が△をきらいになったら
静かに静かに点になってほしい
ああ〇に△がただ一つ
別れを思うと曲線ができる
くり返すくり返すさざ波のように
どのように点が離れていても
点のふるさとは〇 一つなの
ああ〇に△がただ一つ
いつでもいつでもヒフミヨしてね
くり返すくり返すさざ波のように
さざ波のように
[ヒフミヨ体上の離散関数の束は、[1](連接)である。]
(複素多様体上の正則函数の層は、連接である。)
数学の基となる自然数(数の言葉ヒフミヨ(1234))を大和言葉の【ひ・ふ・み・よ・い・む・な・や・こ・と】の平面・2次元からの送りモノとして眺めると、[岡潔の連接定理]の風景が、多くの歌手がカバーしている「愛のさざなみ」に隠されていてそっと岡潔数学体験館で、謳いタイ・・・
「八木節」(江利チエミ)の本歌取りで
[ ヒフミヨは△廻し□なる ]
アー
ちょうと出ました 三角野郎が
四角四面の櫓の上で
音頭取るとは 恐れながら
しばし御免を こうむりまして
何か一言 読みあげまする
稽古不足で覚束ないが
平にその儀は お許しなされ
許しなされば ヒフミヨかかるで
オーイサネ
大和言葉のヒフミヨは
度胸すぐれた△野郎
〇泣かせの回転体で
取っておさえて三点ふかせ
今宵かぎりと〇から消える
ここにあわれはπと一よ
〇の形見のnを背負い
ひふみよいむなやこと
オーイサネ
聞いておくれよのろけじゃないが
逢うた初めはひと目で惚れて
思い込んでる〇の一
昼はまぼろし夜は夜で夢に
見ると云うても覚めればπ
一生他人にならないように
早いところで都合をつけて
そわせたまえや 〇と△
オーイサネ
「北空港」の本歌取りで
[ 円周率 ]
〇の一 □に逢えて
カオスな一に 灯りがともる
〇と▢は一緒だよ もう引っ付いている
なぞり逢おうよ
カオスを捨てて 時間さえ捨てて
i(アイ)が飛び立つ 一のi(アイ)
〇の一 □に惚れて
ヒフミヨ渦に πが見える
信じてもいいですね ヒフミヨ放射だけ
数え尽くすわ
カオスを捨てて 時間さえ捨てて
i(アイ)が飛び立つ 一のi(アイ)
〇の一 舞い散る数も
ヒ(〇・π)とヨ(□・i⁴)で 咲く花になる
どこまでも一緒だよ もう離れずに
夢(√・平面)を探そう
カオスを捨てて 時間さえ捨てて
i(アイ)が飛び立つ 一のi(アイ)
大和言葉の【ひ・ふ・み・よ・い・む・な・や・こ・と】へのエールとしタイ・・・
自然数(数の言葉ヒフミヨ(1234))のキュレーション的な催しがあるときの[応援歌]になるといいなぁ~
Posted by 「比叡おろし」(汚れちっまた悲しみに…)
投稿: 『大いなる谷の歌 タオ ヒア ナウ コンサート』 | 2024年10月24日 (木) 16:03