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2014年7月27日 (日)

アン・サリー「森の診療所コンサート 2014」@めぐろパーシモンホール

■1週間前の日曜日。じつは所用で東京にいた。

夕方からは一人でフリーだったので、当初の予定では上野鈴本演芸場へ行って7月中席夜の主任:入船亭扇辰師の落語をじっくり聴こうと思っていた。ところが、タイムラインで 7/20(日)の夜に

アン・サリー「森の診療所コンサート 2014」@めぐろパーシモンホール 

があることを知り、落語はやめにしてネットでこちらを予約した。アン・サリーは是非一度ナマで聴いてみたかった歌い手さん。この機会を逃すわけにはいかない。

■宿泊先のアパホテル新宿御苑前を出た時には小雨パラパラ程度だったのが、東京メトロ副都心線直通の東横線を「都立大前」で下車すると、外は土砂降りの雨。カミナリゴロゴロ。これが噂のゲリラ豪雨というやつか。傘は持ってたから頑張ってパーシモンホールまで歩く。でもズボンはびしょ濡れ。

ようやく辿り着いたホールは、なかなかシックで落ち着いた雰囲気。集まってきた人たちも「オトナな感じ」で年齢層もやや高めだ。場内には鳥のさえずる音が小さく流され、外の喧噪が嘘のような静けさ。

夜7時をまわって暫くした頃、そっと場内が暗転しステージ上に彼女が現れた。そしていきなり映画『おおかみこどもの雨と雪』の主題歌『かあさんの唄』をアカペラで歌い出した。いやぁ、たまげた。その澄み渡る透明な歌声に、1曲目にして早くも涙で目が霞んで、ほんと参ったぞ。

■伴奏は、ピアノ:小林創、ギター:小池龍平、フリューゲルホルン:飯田玄彦の3人というシンプルなステージ構成で、彼女の人柄そのものといった、アットホームでしっとりほんわかと心地よいサウンドを奏でる。曲目は、最新CD『森の診療所』に収録されていた曲がほとんどだったかな。

CM曲特集として、霧島酒造「芋焼酎・吉助」、マルコメ味噌「料亭の味」、小田急ロマンスカー「ロマンスをもう一度」、映画『かぞくのくに』イメージソング、ビリー・バンバンの『白いブランコ』。それから、CDで聴いた時もすごく印象的だった『たなばたさま』。この曲の時には、ステージに満天の星空が広がった(スクリーンに映すのでなくて、天井から星がひとつひとつ吊されていた!)あと、『懐かしのニューオリンズ』が沁みた。

意外とよかったのが「チャタヌガチューチュー」から汽車つながりで「銀河鉄道999」のテーマ。懐かしいゴダイゴの曲ではないか! 谷川俊太郎&武満徹『死んだ男の残したものは』に続いて、ソウル・フラワー・ユニオンの傑作『満月の夕』。そう、この曲をどうしてもナマで聴いてみたかったのだ。以前よりやや速めのテンポで力強い歌声が素晴らしかったよ。

アン・サリー 満月の夕(ゆうべ)
YouTube: アン・サリー 満月の夕(ゆうべ)

あとどんな曲やったっけな。そうそう、チャップリンの『スマイル』。それから『時間旅行』。スケールが大きいこの曲も大好きだ。

アンコールでは、ステージにブラスバンド(トランペット:女性、スーザフォン:女性、トロンボーン:小林創、太鼓:男性、小太鼓:男性、タンバリン:小池龍平。それから、飯田玄彦&アン・サリー)が登場して『 Do You Know My Jesus(違うかも?)』と『聖者が街にやってくる』をステージからフロアに降り、ぐるっと場内を2廻り行進しながら演奏した。これがまたよかったな。

鳴りやまない拍手に、再度ステージ登場したアン・サリーが最後に歌ってくれたのが『蘇州夜曲』。いやぁ、ほんと満足いたしました。

■コンサート終了後、あわよくば持って行ったCDにサインをしてもらおうと考えていたのだが、大きな会場だからサイン会はなしだよなと勝手に諦めて場外へ。雨はすでに上がっていた。

あとでツイッターを見たら、CD販売コーナーにふらりと彼女が現れてサインをしてくれたらしい。そう言えば、彼女の娘さんらしき元気のいい小学生たちが、CDの売り子さんをしていた。


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