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2014年2月22日 (土)

エリック・ドルフィーを聴いている

■ときどき、無性に「ドルフィー」が聴きたくなるのだ。

Photo_2


エリック・ドルフィー『ベルリン・コンサート』より1曲目「Hot House」を聴いている。やっぱり、ドルフィーはチャーリー・パーカーが大好きなんだろうなあ。だからこそ彼は、パーカーのソロと同じフレーズを絶対になぞらないように、周到に注意深く演奏している。まるでデレク・ベイリーみたいじゃないか!(2014/02/19)

このところずっと、エリック・ドルフィーについて考えているのだけれど、きっと彼の脳味噌はブラック・ボックスだったんだろうな。インプットとアウトプットの差が尋常でなくかけ離れている。彼の脳の高性能なアンプリファイアーの不思議を思う。(2014/02/19)

それにしても、あの有名な「おでこのコブ」をドルフィーはずっと気にしていて、手術で切除してしまっていたとは、ぜんぜん知らなかったぞ。

『エリック・ドルフィーの瘤』(菊地成孔「粋な夜電波」第55回より)

『続・ドルフィーの瘤』(菊地成孔「粋な夜電波」第59回より)

Dolphy bass clarinet
YouTube: Dolphy bass clarinet


『JAZZ 100の扉』村井康司(アステルパブリッシング)を買って読んでいるのだが、エリック・ドルフィー『アウト・トゥ・ランチ』の解説(79ページ)にこんなことが書いてあった。

「そして何より恐ろしいのは、彼の演奏が『何を言っているかはわからないが、そこには確固としたセオリーが確実に存在していて、音楽総体が発する意味は確実にこちらに伝わってくる』ということにあるのだ」(中略)

「しかしそこにドルフィーのアルトやバス・クラリネットのよじれたフレーズが乗ると、世界は『正確無比に狂った時計』のような様相を示し始めるのだ。」 なんてスルドイ分析なのだろう。


YouTube: Charles Mingus Sextet in Europe, 1964

ただ、ドルフィーに関する考察で、「あっ!」と思ったのは、何と言ってもSF作家・田中啓文氏の文章。

「エリック・ドルフィー(1)」(田中啓文 ビッグバンド漫談より)

「エリック・ドルフィー(2)」(田中啓文 ビッグバンド漫談より)

「エリック・ドルフィー(3)」(田中啓文 ビッグバンド漫談より)

■それから、バリトン・サックス奏者で、フリージャズ関係に詳しい、吉田隆一氏の分析が、もっともっと聴きたいと思うのは、僕だけではあるまい。

 

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