僕のオーディオ・システム
■月初めはレセプトチェックの日々。当院では未だ旧態然で、オンライン・レセプト提出ができずに、事務スタッフがプリンタで打ち出して、カルテと一枚一枚照合して箱に入れ、それを僕が病名チェックしている。今どき無駄な時間なようだけれど、ぼくは深夜のこの時間帯が好きだ。いつも大音量でジャズをかけることができる、至福の時間帯なのだから。
■とは言え、当院に高級オーディオ・システムはないから、ご覧の通り、SONY のラジカセ(ヤマダ電機で2万円で購入)を iPod Hi-Fi(確か4万円くらいしたな。現在は製造中止)に繋いで聴いているのだ。でも、自慢じゃないが、結構いい音がしてる(と思っていた)。
■ホンモノを知らなければ、たぶん「それ」で十分満足していたのに、じつは先日、禁断の果実をかじってしまったのだ。
あれは、先月の2月21日(日)午後のことだった。飯島町から下伊那郡高森町へと移動したぼくは、午後2時から「高森町子育て支援センター」で「気をつけましょう! メディア漬け子育て」の講演会。同じ時間帯に、高森町体育館でプロのVリーグのバレーボールの試合があったので、ぼくの話を聴きにきてくれた人は12人だけだった。
でも、挫けずに最後まで手を抜かず話しましたよ!
時間オーバーして話していたら、どこかで携帯がコールしている。うるさいなぁ、講演中くらい携帯の電源オフしろよなぁ、と思ったら、鳴っていたのは僕の携帯だった(^^;;
困ってそのまま無視したら、どうも飯田市で開業している先輩の小児科医、矢野先生だったみたい。
じつはこの日の講演後、矢野先生といっしょに、飯田市内の老舗オーディオ・ショップでJBLスピーカー「4429」を聴かせてもらう手はずになっていたのだ。約束の時間から40分遅れで矢野先生と落ち合い、件のオーディオ・ショップへ。この日は月に一度の定休日の日曜だったのだが、矢野先生が店主にお願いして、ぼくのために店を開けてもらったのだった。ほんとスミマセンでした。
以前、アルティックのスピーカーとジャズ喫茶の話をしたことがあったけど、
JBLのスピーカーにはさらに特別の思い入れがある。
昔は「4311」を近所迷惑も省みずガンガン鳴らしていたこともある。
しかし、このところすっかりオーディオ熱も冷め、
ラジカセでジャズを聴いて「それでよし」としていた。
堕落したものよ。
しかし、「4429」は発売当初から珍しく「これは!」と直感して
いつかは欲しいなと狙っていたスピーカー。
だから、ぜひ実際に「その音」を聴いてみたかったのだ。
ぼくの直感は間違ってなかったな。
「4429」は想像以上に素直でいいスピーカーだった。
ふだんよく聴くCDを持って行って(写真2)かけてもらったのだが、
よく鳴るなぁ。特にトランペット! なんともリアルな質感!
あと、ベースの響きが本物!
マイケル・ヘッジスのギターソロも凄い音だ!
うっ、欲しい! 「4429」欲しい!!!
でも、2本で 546,000円。た、高いなあ。
人間、知らなければそれなりに満足した人生がおくれたものを、
なまじ「ホンモノ」に触れてしまったがために、
もう、後には戻れない「からだ」になってしまうのだなぁ。
まさに禁断の果実だ。
因果よのう……
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